「光の魂たち 動物編」より

カヤネズミ。


日本では一番小さなネズミです。

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草丈の高い草原に暮らしています。

イネ科の草丈の高い植物を利用して、
地上約1mくらいの高さの茎葉に
小さな球形の巣を作ります。

可愛い。
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体長約6cm、体重7g
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この生態から
田んぼのイネにも巣を作るために、
イネを食害する害獣とみなされて
見つけ次第
駆除されてきました。



田んぼにいたら、
すぐに殺されてしまう。


このネズミは、
夜行性のため
今まで詳しい食性は知られていなかったのです。


滋賀県立大環境科学部の畠佐代子さんらが行った
新しい研究では
巣の中に残された糞を
DNA分析して
何を食べているのかを調べています。

その結果
カヤネズミは
ほとんど田んぼのイネを食べないで、

むしろ
イネの生育を邪魔するスズメノヒエやイヌビエなどの
雑草を食べていることが判明しました。



つまり
田んぼで
人のために働く
有益な動物だったのです。




現在
生息地の開発や無慈悲な駆除などによって
カヤネズミの生息数は激減
全国的に絶滅が危惧される状態になってきました。


もし
カヤネズミの巣を見つけた場合、
何もせず
そっと見守ってあげてください。
全国カヤネズミ・ネットワーク

 
でも
こんなに可愛い生き物が
田んぼを守ってきたにもかかわらず

有害動物と誤解され
つぎつぎと殺害されていたなんて
とても
残念なことです。




カヤネズミは
人に誤解されても
迫害されても
そんなことはお構いなく
素直に生きています。




江戸中期の禅僧で
臨済宗中興の祖と称される
白隠 慧鶴(はくいん えかく)禅師の逸話を思い出します。


白隠禅師の名は
悟りを開いた高僧として
広く知れ渡るようになり
全国の僧侶をはじめ、
大名や武士、農民から町民まで、
あらゆる階層の人々が
教えを求めて禅師のいる松蔭寺を訪れるようになりました。

 
寺の大広間で
数百人の人々に講話をしたり、
田んぼの畦道に座り込んで
農民たちに説話をしたりして。
すべての村人達に慕われていました。


ある時
白隠禅師の檀家の未婚の娘が妊娠しました。

現代とは違い、
江戸時代の未婚の妊娠はあってはならないことでした。



父親は激怒して
娘に相手は誰かと問い詰めました。

娘は
本当のことを言えずに
お腹の子の父親は白隠禅師だと嘘をついてしまいました。

怒った父親は
白隠禅師の寺へと怒鳴り込んでいきました。


話を聞いた師は
何の言い訳もせず、
「おまえの娘がそう言っているのであればそうだろう。」
と答えました。


この話は、
瞬く間に村中に伝わり、
師の名誉は、汚名へと変わり
村人たちからは軽蔑され、
師が堕落したと去っていく弟子もいました。 
 
師は、誤解されたまま
生まれた赤子を引き取り
育て始めました。

もともと師は
身寄りのない子供たちも寺で
引き取り
育てていたのです。

でも、
それすらも
すべて師の隠し子だろうという噂まで流されました。

やがて
寺には誰も行かなくなり、
師の話を聞く人もいなくなりました。


師が寺の外へ出ると
すべての人は師を
軽蔑のまなざしで見ました。


3年が経ち
娘は、良心の呵責に耐え切れず
父親に嘘をついてしまったことを告白し
本当のことを話しました。

父親は
仰天して、
すぐさま師にお詫びに行きました。


師は
「そうか。」と一言言って
子どもを娘に渡しました。


これは
白隠禅師の心の広さを表した逸話として知られています。


誤解されても
自分の心を中心に生きることの素晴らしさを
白隠禅師とカヤネズミから再認識されてしまいます。


 
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