このリンゴは、
ニュートンのリンゴ
と言われています。

山梨県のフルーツ公園のもの。
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説明板には、
あまり美味しくないと書かれています。

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古い品種のリンゴは、
収穫量が少なく
味も美味しくないために、
売れる品種ばかりが残ってきました。


それは世界中どこの国でも同じこと。



今日は、
英国でのリンゴ酒の話と在来種の話です。



英国の気候は、
フランスやイタリアとは違って
ブドウの栽培に適していません。



そのために、
昔からワインの代わりに
リンゴが多く栽培され、
リンゴ酒が一般的に飲まれてきました。



いまだに
リンゴ酒は、
英国の全アルコール消費量の9%を占めています。




ところが、
英国の自然保護団体「ナショナル・トラスト」によると、
この 60 年間で英国内のリンゴ園の 90% が
消えてしまい、
その結果
昔から伝統的に栽培されてきたリンゴ品種の大部分は消えてしまったのです。



伝統的な美味しいリンゴ酒の製造には、
昔ながらの品種が欠かせません。


でも、
これらの品種は美味しくないし、
収穫量も少ないために、
お金にはなりません。



農家は
これらの伝統的なリンゴ栽培を
次々と止めてしまうのです。



でも、
かろうじてそれらの消えゆくリンゴ品種を25年に渡り、
守ってきた人がいました。


ヘンリー・メイさん。


これは、
そのリンゴの一つ。

ごつくて
あまり美味しそうではありません。


でも、
伝統的リンゴ酒には必須のもの。

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そして、
より確実な品種保存のために
「ナショナルトラスト」にも寄付されました。



たった一人の人の保存によって、
リンゴ酒の将来が守られたのです。





これは英国のリンゴだけの話ではなく、
今でも
世界中で
伝統的な在来の野菜が似たような状況になっています。



現在の野菜の種には、
「在来種(固定種)」
「F1種」
があります。

 
在来種は、昔ながらの野菜の種。
一番よくできた野菜の種を選抜して、
その種を蒔いて育て、
また次の時期のために一番よいものを選んで種を採ります。
これを昔からずっと繰り返してしたものです。


食べてみると、
味が濃く、香りもよいです。

長い時間をかけてその土地に適応したものですから、
強度もとても良い野菜です。


病害虫が大量発生した場合にでも、
かならず生き残る株が出て
子孫継代できる可能性は高いと言われています。



もう一つのF1種は、
大量生産向けに人為的につくられた一代限りの種です。
生育が早くて、収穫量も多く、形や大きさも均一な
スーパーに並べるには見栄えも良い野菜の優等生。
そのため、
ほとんどの農家ではF1種を選びます。

でも、
人工的に作出されたために
繁殖継代は不可能です。



私は個人的には、
正常な繁殖能力を失った植物は、
自然界から見たらとても不自然な植物であり、
それだけを食用にすることに
違和感を感じます。



山口県宇部市のときわ動物園では、
サルたちが食べる食事を、
バナナなどからより野生に近い野菜に切り替えています。


それは、
「野生で手に入れる果物と、
私たち人間の食べる果物では、
栄養素や食物繊維の量などに大きな違いがある。」
という理由です。



実際に
食生活を切り替えてから、
被毛の状態や健康状態が良くなったそうです。





今後、
在来種が一般的に普及できるのか
F1種が野菜を支配していくのかは、
大きな力による圧力もありますが
最終的には
私たち全員の選択にかかっていると思います。






余談ですが
リンゴ酒は、
肺炎などで呼吸困難になった時に利用することができます。
肺の浄化のために
焦がした樫樽にアップル酒を入れて、
その蒸気を吸入する方法です。
(エドガー・ケイシー療法)



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