再掲です。
最近コロナ騒動で
心が狭くなる人が増えていませんか?



「許し」

すべての人が
地上で
学ばなければならない
最も難しい課題の一つです。



私たちは
「許し」を学ぶためにこの地上に来たと言っても過言ではないほど
大切なことです。


その学びは
本を読んでも、
誰かに教えてもらっても、
どんなにお金を積んでも、
身に着けられるものではなく、
一つ一つの本当の経験を通して学んでいかなくてはなりません。


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先日
ニュージーランド南島の都市クライストチャーチの2つのモスクで
銃乱射事件が発生しました。


銃乱射が行われた時間は
2ケ所とも金曜午後の礼拝で混雑していて
約100人にのぼる死傷者が出てしまう大惨事となりました。



白人至上主義者を自称する犯人は
犯行前に
Twitterと掲示板8chanに犯行予告を投稿し、

さらに
銃を乱射する様子をライブ動画として
Facebookで17分間に及び生中継してしまいました。


自分の恐るべき行動を全世界に向けて配信したのです。



フェイスブック社によると、
犯行動画のライブ配信中の視聴回数は
200回未満で、
それから動画が削除されるまでに約4000回視聴されていました。

そして
事件発生から24時間以内に、
世界中に拡散してしまった銃乱射の動画のコピー150万件が削除され、
そのうち120万件は、アップロード中にブロックできました。





ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は
事件直後の議会で、
「男はこのテロ行為を通して有名になろうとした。だから、私は今後一切、この男の名前を口にすることはしない。」

「皆さんは、多くの人々の命を奪った男の名前ではなく、犠牲になった人たちの名前を語ってください。犯人はテロリストであり、犯罪者で、人知れず無名のままで終息することにします。」

「犠牲になった人たちは、わたしたちの一部です。:They are us」



アーダーン首相は
今回の事件に対して
憎しみや怒りよりも
思いやりと愛を持って対応することを強調し、
同時に
銃規制とソーシャルメディア各社の対テロ追加策を求め、
被害者への支援についても語りました。




事件があると、
事件の悲惨さや犯人の生い立ちから評判まで徹底して公表して
強い怒りと憎しみ、悲しみだけを増幅して放映する日本のテレビのワイドショーとは対照的な姿勢です。




翌日には
イスラム女性にならった服装で
ムスリムリーダーたちを訪問し、
アラビア語の挨拶 「Al-Salaam Alaikum:あなた方に平穏がありますように」と挨拶し、
ムスリムリーダーたちの事件に対する考えを
時間をかけて聞きました。



全世界規模での銃乱射動画の一斉削除は
犯人を有名にしないというだけではなく、

映像を視聴することによって起こる悲しみや憎悪の過剰な炎上を防ぎ
止まることのないネガティブなエネルギーの連鎖と増幅を
防ぐことができました。



フェイスブックでは
この事件をきっかけに
ライブ映像配信を見直していくことなりました。





事件が起こった翌週の金曜の礼拝の時間になると
首相は国民に向けて、
イスラム教徒コミュニティの悲しみに寄り添うよう進言しました。


そして
宗教や階級、人種の壁を越えて
さまざまな人たちがモスクの周りに集まり
人間の鎖を作り、
礼拝するイスラム教徒たちを守る光景が見られました。



さらに
ニュージーランド各地では
ニュージーランドの先住民マオリ族の伝統的な追悼の踊りを人々が踊り、
イスラム教徒ではない女性たちが、頭や身体をヒジャブという布で覆い、
イスラム教徒への慈悲と理解の気持ちを表明しました。


世界各地から
被害者遺族たちへ多くの寄付金も集まっています。


その中には大口の寄付金もあり、
中国の潮州集団が各団体によびかけて集めた2億円の寄付金については
善意の寄付金に対する謝意を表明した上で、
中国共産党政権が拘束しているウイグル人、カザフスタン人、キルギスタン人たちのために
寄付金を有効利用してほしいとの見解を示して、
寄付金を全額返送することも決定しています。







アフマドさんは、
一緒に礼拝に行った愛する妻を銃撃で失いました。

アフマドさんは、車椅子のため、
動きが容易に取れませんでした。

その時に
彼の妻は自分を犠牲にして多くの人々を救っていたのです。


アフマドさんは
混乱の中、SNSの画面で妻の遺体を見て、死を知りました。


彼は
「銃撃犯に対する憎しみはありません。一人の人間として愛すると犯人に伝えたい。」と語り、
妻を殺した犯人を許せるかとの記者の質問に対して
「はい。許し、寛容、愛情と思いやりを持つことが大切だと思います。
許すことこそが、これから前に進んでいく最善の方法ですから。」
と答えています。


愛するパートナーを失った悲劇的な状況では
なかなか言うことが難しい
愛と勇気ある発言です。





似たような事件は
米国でも起きています。


アーミッシュのコミュニティに外部から男が乱入し、
学校で生徒を銃殺する事件が起こってしまいました。

その時、
ある女生徒は
自ら犠牲になって小さな子供たちを守ったのです。

さらに
その銃殺されてしまった女生徒の両親とコミュニティは、
犯人を赦して、
犯人とその家族を葬儀に招待した件は、
全米で大きく報道されました。


  「許し」
 それは
 現代社会では
 加害者を無罪放免にすること
 だと思っている人がほとんどです。


 でもそれは違います。



 「真の許し」とは
 加害者を無罪放免にすることではなく、
 自分自身の心から負の感情を完全に消し去ること
 です。





これは
自我を持った私たちにとって
最も乗り越えることが困難な壁でもあります。


でも
何度もさまざまな体験をしながら
慈悲の心と共感力を持って
乗り越えていかなくてはならないこと。





ニュージーランドの首相は
「They are us」
と言いました。


私たちは、魂のレベルですべて繋がっています。
人の行いを許すことは
自分の行いを許すことと同じこと。

魂が繋がっているからこそ
共感できる。

「許し」を強化していく過程で
最も必要な資質は
慈悲の心と共感力です。



魂の深い部分に到達することができる人は
共感力が強くなります。

逆に言えば共感力を強化していくことは
魂の深い部分へと到達するために必要です。




善悪は、
その人の属する社会の制約された価値観に基づいて作り上げた視野の狭い概念で、
真理とは無縁なものです。

真の裁きは
各々の内在神がやってくれます。



私たち一人一人がやるべきことは、
善悪の判断で許す許さないを基準にするのではなく、
自分の心に憎しみなど負の感情に囚われないようにすること。


そして
祈ること。

祈りとは
内在神へ語りかけることです。

これも
魂の深い部分へ到達する方法の一つですが
慈悲と共感力を高める良い方法にもなっています。



真の許しは
明るい未来の世界のための
真の平和な世界への光となるはずです。




多くの人が
祈りを捧げる場所では
祈りの場特有の波動が形成されています。

そんな祈りの場へ行き
動画を撮ってきました。

ここでは
祈りのキャンドルが途絶えることなく
小さな子供から高齢者まで
祈り続けられています。

ここに訪れる人たちは
我を忘れて祈っていました。
BGMと共にご視聴ください。






おすすめ書籍
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2018-12-18


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