アレシボ天文台。

プエルトリコのアレシボにある天文台です。

2016年9月に中国の電波望遠鏡「FAST」が完成するまでは
世界最大の電波望遠鏡でした。

この天文台のメインである大型の電波望遠鏡が崩壊しました。


重さ約900トンの受信機が
約140mの高さから落下したそうです。



Arecibo_Observatory_Aerial_Viewja.wikipedia.org

直径305 mという巨大な球面反射面が、
3本のマストで高さ150 mに受信機が吊り下げられていました。



この施設は
地球外知的生命体探査の研究や
地球に接近する小惑星の観測
などに活用されていました。


今も
たくさんの小惑星が地球にニアミスしています。

月よりも近い位置を通過した小惑星も多く、

中には、
地球と衝突ギリギリのものもあります。

このように
地球に接近する小惑星をいち早く発見し、
大きさを測定し、
その軌道計算して、
地球にどう影響があるかを予測するのが、このアレシボ天文台の役割の一つでした。



小惑星に関する研究を行うことが出来るのは、
このアレシボ天文台と米国のゴールドストーン深宇宙通信施設の
世界で2ヶ所しかありませんでした。


でも、
ゴールドストーン深宇宙通信施設では
宇宙船との通信とその追跡に観測重点が置かれています。

そして、
アレシボよりも規模も出力もかなり小さいのです。

さらに
施設のあるカリフォルニア州の砂漠には軍事施設が多いため、
オペレーターは事前に許可を得なければ送信機を起動することが出来ないのです。

これではいつ衝突するのかわからない小惑星の観測には適していません。


アレシボ天文台の巨大電波望遠鏡の崩壊は、
地球に最接近する小惑星の存在を発見し、
軌道を予測し回避する能力に大きな影響を与えることになります。





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