今日も休憩しましょう。



バガヴァッド・ギーターの中では、
クリシュナが様々な名称で出てきます。

クリシュナの呼び名を意識して読むと
とてもたくさんの表現が使われていることに気が付くでしょう。

それは
一つの名前でとらえきれないほどの性質を有しているからです。


英語表記では、次のような呼び名があります。
(サンスクリット語が
表記できないので)

Krishna
Achyuta、Anantarupa、Aprameya、Apratimaprabhava、Arisudana、Bhagavan、Deva、Devesha、Govinda、Hari、Hrishikesha、Isham Idyam、Jagannivasa、Janardana、Kamalapattraksha、Keshava、Keshinisudana、Madhava、Madhusudana、Mahatman、Prabhu、Prajapati、purushottama、Sahasrabaho、Varshneya、Vasudeva、Vishnu、Vishvamurte、Yadava、Yogeshvara

さらに、
アルジュナもさまざまな表現方法が使われています。

アルジュナという言霊には、
清らかなもの、神聖なもの
という意味があります。

彼は、神のマントラ(真言)とクンティ妃との間に生まれた子だからです。

複数の呼び名を使っていることも
意図的に行われていることです。

なぜさまざまな表現方法を使ったのか、
よく内容を理解しながら何度も読み返していると、
わかってくるはずです。

Arjuna
Anagha、Bharata、Bharatashreshtha、Bharatarishabha、Bharatasattama、Dehabhritan Vara、Dhananjaya、Gudakesha、Kaunteya、Kiritin、Kurunandana、Kurupravira、Kurusattama、Kurushreshtha、Mahabaho、pandava、Parantapa、Partha、Purusharishabha、Purushavyaghra、Savyasachin



ちなみに
サンスクリット語の「般若心経」では、
舎利子(シャリプートラ)が繰り返し出てきます。

これを軽く読み飛ばしてはならないものです。
なぜなら繰り返し出てくるこの「舎利子」こそが、
般若心経を読み解く鍵となっているのです。

あれだけギリギリまで言葉を削り取りながら、
本当に必要な言葉だけを厳選して残した経典です。

それを読み解くには、
やはり
深い理解が必要です。

舎利子が出てくるたびに、
その波動が全く違うことを読み取らなければ
この経典の深い部分は理解できません。




神の名前は、
世界中で無数にあります。

それらは
すべてが一つの至高の存在に行きつきます。


インドでは、
神の名前を唱えることを
「ナーマスマラナ」
と言い、
神聖な儀式とされています。


これはサンスクリット語の
「ナーマ:名前」

「スマラナ:心に思い起こすこと」
の二つの言葉を合わせたものです。


これは
とてもシンプルな御神事であるために、
万人に受け入れられ、
長く続けることのできるものです。


一呼吸ごとに神の御名が心の中に現れ、
唱えられる時、
私たちの心は神聖なエネルギーによって浄化されていきます。

ナーマスマラナは、
他のヨーガと同じように意識浄化の道となっています。


「バガヴァッド・ギーター」の中で、
アルジュナは何度もクリシュナの名前を呼びます。
これもナーマスマラナなのです。

他にもナーマスマラナを欠かさず実践する登場人物が出てきます。
それは
また後から本文の中で解説していきましょう。



バガヴァッド・ギーターを全編読み通したら、
もう一度
クリシュナとアルジュナの呼び名を意識して
読み直してみてください。

アルジュナの立場、クリシュナの性質、アルジュナのクリシュナに対する気持ちが章を重ねるごとに大きく変化していく様子がわかると思います。

そして
いつかその本当に深い意味が理解できる時が
突然来るかもしれません。

それがわかったら
さらに驚くような深い意味も隠されているので
さらに洞察してみてください。


「バガヴァッド・ギーター」は、
さまざまな点から読み返しても新しい発見があるのです。




サンスクリット語でもおすすめは
こちらです。
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バクティヴェーダンタ・スワミ・プラブパーダ
バクティヴェーダンタ出版




明日からは
神の詩 第一章第四~六節
の続きを解説していきます。



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