神の詩 第一章第十四~十六節 4

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ここで
聖なる戦いとサマーディの関係について述べておきましょう。


人の心は、
肉体の五感で感じたものをすべて記録します。

あらゆる思いや行動のすべてが記録の対象となります。

例えば、
ある場所に旅行に行ったときに
美味しい物を食べたとします。

その食べ物を味わった感覚は
心に印象として刻まれます。

そして
ずっと後になってから、
同じ場所を訪ねた時に、
その時の感覚が蘇り、
また
食べたくなり、

欲望を生み出します。

そして
また食べて味わうことによって、
新たな印象が心に刻まれるとともに、
過去の印象も強化されます。

これは
生体のエネルギーの流れを乱す要因となります。


ヨーガでは、
この印象を消してしまえばよいとされています。

でも、
心に刻まれた印象は無数にあり、
一つ一つの印象を消していくのは不可能です。

人は
一日中ずっと五感を使い続け、
すべての瞬間を心に印象として刻み込み続けているからです。

唯一、
心の印象を一度にすべて消してしまう方法が、
サマーディ
なのです。

心の印象は、
サムスカーラ
と呼ばれていますが、

このサムスカーラを消滅させることによって、
人は解脱に至るのです。

このサマーディは、
深い安定した瞑想によってもたらされます。


ここでは
ドゥルヨーダナの軍隊の無数の兵士たちが心の印象の象徴でもあり、
それを
サマーディの象徴でもあるパーンダヴァ5人兄弟が
消していくことになります。


続きます。


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