神の詩 第三章第一~二節

今回は
第三章まで発売になるため
先読みです。


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アルジュナ
「クリシュナよ、知識が行動よりも勝れていると考えるなら、なぜあなたは私にこの恐
ろしい行動を強いるのか。(一)」

「あなたの錯綜した言葉に、私は困惑しているように思える。私が至福を得るためにたどるべき道を、はっきりと語りたまえ。(二)」


続きます。



「なぜ私にこの恐ろしい行動を強いるのか」

人は、
自分自身の中に在る
邪悪な性質と
自分で向き合い、
勇気を出して、
自力で克服していかなければなりません。


なぜなら
邪悪な性質も
長い輪廻転生の中において
自分自身が作り出したものだからです。


アルジュナの中にある恐怖心は、

言葉で克服すべき試金石となっています。

恐怖心や臆病さを勇気に変えることは、
憎しみを愛に変えることと同様に、
霊的に成長するための試練なのです。



「あなた方が嫌な体験と思っているものが、最高の薬になっていることがあります。」シルバー・バーチ


自分の行動に責任を持つという因果律については、
聖書にも
「種まきと刈り取りの法則」
として記載されています。

「人は自分のまいたものを、刈り取ることになる。」新約聖書:ガラテヤの信徒への手紙6-7

「すなわち、自分の肉にまく者は、肉から滅びを刈り取り、霊にまく者は、霊から永遠のいのちを刈り取るであろう。」新約聖書:ガラテヤの信徒への手紙6-8

「また言われた、「神の国は、ある人が地に種をまくようなものである。
夜昼、寝起きしている間に、種は芽を出して育って行くが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。
地はおのずから実を結ばせるもので、初めに芽、つぎに穂、つぎに穂の中に豊かな実ができる。
実がいると、すぐにかまを入れる。刈入れ時がきたからである」。

また言われた、
「神の国を何に比べようか。また、どんな譬で言いあらわそうか。
それは一粒のからし種のようなものである。地にまかれる時には、地上のどんな種よりも小さいが、まかれると、成長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、その陰に空の鳥が宿るほどになる。」マルコによる福音書4章26-32節



顕在意識の想像を超えた長い輪廻転生の人生の中で、
因果律
というものは正確に働いています。


それは
宇宙の法則であり、
一人一人の真我にも、
絶対的道義心ともいえる正確な法則判定装置といえるものが
組み込まれています。


私たちの身体には、
宇宙を創造した力と
本質的に同じ霊的原子が宿っているからです。



これを
聖書ルカによる福音書第十七章21では
「神の国は、実にあなたがたのただ中にある。」
と記しています。


この地上世界で
どんなに上手く誤魔化しても、
嘘や屁理屈で取り繕っても、
偽善をしても、
その判定装置には
神の摂理である因果律を元に正確に判定され、
本人に正確に反映されます。


誰一人、
因果律から逃れることはできません。



ヨーガ・スートラには
次のように書かれています。

「カルマは、善行に起因するものは楽果として、悪行に起因するものは苦果として結実する。」第二章14


私たちがよく耳にする
「自業自得」
という言葉も、
自分の行いが善い事であれ悪いことであれ、
正確に
自分の得るものとなって
返ってくることを意味しています。


釈迦大師は
さらにわかりやすく
次の言葉で説明しています。

「善因善果 悪因悪果 自因自果」

これを
真に理解したら、
どんな行動をするか
自ずと明らかになります。


しかしながら、
人は、
自分の行いに対する結果を
早く期待してしまう傾向があります。

でも
植物でさえ、
種子を撒いてから収穫する時期は
各々異なります。

イチジクやレモンのように
早く実がなる果実もあれば、

ザクロのように
年数がかかる果実もあります。

四季を何度も繰り返すうちに実がなっていくように、
人では
輪廻転生を繰り返すうちに
行いに対する果実が収穫できます。

それは
人智を超えた正確無比な法則です。


釈迦大師は、
「因縁和合」
とわかりやすく説いています。


あらゆることが
因と縁に結びついている
という意味です。

因が果になるタイミングには
縁が関係しているということです。

一生懸命に行った行為の結果が、
まだ実らないとしたら、
それは
まだ因とつながっている縁が
時期ではない
ということを示しています。


すべての行いは、
決して無駄になることなどありません。


これらのことは、
「今」
地球の人々が
もう一度しっかりと再認識すべき
基本的な霊的知識だと思います。



続きます。









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