神の詩 第三章十四節

nepal-5282909__340



「万物は食物から生まれ、食物は雨から生まれる。雨は祭祀から生まれ、祭祀は行動から生まれる。(十四)」

この節は、
「マイトリー・ウパニシャッド」6-37や
「マヌ法典」3-76、
「タイッティリー・ウパニシャッド」2-2
の中にも
ほぼ同様の記述が見られます。


ただし、
その書き方が「マヌ法典」の
「祭祀の供物は太陽に達し、太陽から雨が、雨から食物が、食物から万物が生まれる。」
と引用した原典とは逆にされています。


「マヌ法典」では
中心から末端へ向かう順序で記載されています。

「バガヴァッド・ギーター」では、
末端から中心へ向かう順序で記載されています。

それは
マヌ法典では
通常の人間のエネルギー状態、
中心から末端へ向かうエネルギーが外側へと流れる状態があり、

バガヴァド・ギーターでは
人が解脱へと向かう
末端から中心へとエネルギーが内側へ流れる状態を説いているからです。


ちなみに
「いろは」の歌は、
神から人へ伝えられる神示であり、

「ひふみ」の歌は
人から神へ捧げる祝詞です。

瞑想と祈りの中に見られる
神と人の関係
も同様です。



すべての生き物は
食べたものによって生成され、
その食べ物は
大地と雨(水)によって生成されます。

その水は
日々の神への祈りと感謝によりもたらされ、
その祈りと感謝は
行動から生まれている。

これは
すべて
象徴として表現されていますが、
物質世界にも、
エネルギー世界にも
言えることです。



すべての生き物は
何かを摂取することによって
生成されています。

そして
その基調となるものは、
水です。

水は
あらゆる物質の母体となるものであり、
物質界とエネルギーを繋ぐものとされています。

エドガー・ケイシーは、
リーディングの中で
「宇宙の四分の三は水で出来ている。三次元の世界ではあらゆる表現が水から生じる。」
と述べています。


地球上を
豊穣の土地にしている雨は、
適切な場所に適切な時に適切な量を降らせることによって成り立っています。

それは
気まぐれや偶発的なものではなく、
万物万象との調和によって成り立つ
美しい周期を持っています。


続きます。

精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター 1
森井 啓二
きれい・ねっと
2021-08-20



精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター 2
森井 啓二
きれい・ねっと
2021-08-20



精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター 3
森井 啓二
きれい・ねっと
2021-08-20





今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
応援クリックお願いします。

人気ブログランキング