神の詩 第四章十四節

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「行動は私を乱すことなく、私は行動の結果を求めない。この私を真に知る者は、行動に束縛されない。(十四)」


第三章で
次のような教えがありました。

「グナとカルマの性質を知る者は、感覚としてのグナ(肉体)がその対象としてのグナに働いているにすぎないと知って、(行動に)執着しない。(二十八)」

今回の節では
この教えをまた別の角度から示しています。


サーンキャ哲学の中心的教えの一つです。

真我が
いかなる事象にも囚われることの無い本質を理解し、
三つのグナからの解放が
語られています。


グナが
その対象のグナに働いているにすぎないことから、
三つのグナを超越している神聖な領域に在る者は、
その行動は
グナを超越した神聖な領域に在る
ことを意味しています。

そのため、
行動によって対象物に影響されることは
あり得ないことになります。




「行動は私を乱すことなく、私は行動の結果を求めない」

私たちのいる物質的世界を基盤とする社会では、
すべての行動は
成果至上主義であり、
結果を期待して行うものとされています。

さらには、
結果の先にも、
富や名声、権力などの欲も付随してきます。



でも
それが、
不安や期待、執着、欲望、失望、怒りなどを
生じさせる原因となっています。




続きます。



精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター 1
森井 啓二
きれい・ねっと
2021-08-20



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