神の詩 第四章十七節 10


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「行動について知ること、禁じられた行動について知ること、定められた行動をしないこと(無行動)について知ることが必要である。行動の道は奥が深い。(十七)」


ヤーマ(禁戒/日常の心得)

続きます。




ヤーマ4:禁欲(神に向かった生活:ブラフマチャーリヤ)

「禁欲に徹する者は、精力を得る。」
ヨーガ・スートラ第二部38節


人は
欲を持って地上にいます。

それは
生存に必要であり、
霊性進化の初期段階にも
重要な役割を果たします。


前章までにも述べた通り、
禁欲は
欲の禁止や抑圧ではなく、
正しく使うことです。


人の持つ欲、
特に
三大欲と言われる
「食欲」
「睡眠欲」
「性欲」は、

正しく使うことで
生命エネルギーは増していき、
霊性進化のための最適な動力になります。


欲の中でも
特に
性エネルギーは、
とても精妙で力強いエネルギーであり、
穢れを祓い、
清めのための強い推進力となるものです。



性エネルギーは、
オージャス
と呼ばれる
波動の高い霊的に貴重なエネルギーに変換できることは
知っておいた方がよいでしょう。

それに伴い、
心身の活力が増すだけでなく、
霊的な経路も発達し、
脳とハートの精妙な波動が
強化されていきます。


霊性の高い生活、
より波動の高い瞑想、
より高い意識状態を得るためには、
ブラフマチャーリヤ無くしては
到達できません。


性欲の節制と
昇華による純潔が
最高の徳である理由は、
ここにあります。



性エネルギーの節制は、
まず
心の準備が必要です。

心を整えることなく
肉体を制御しても、
抑圧へと変わり、
歪が生じてしまいます。


心を
官能的欲望に繋いだまま節制することは、
ボートを岸に繋いだまま漕いでいるのと
同じことになります。



自分が
高次の意識へと向かっていることを自覚し、
意識を高次の波動に向けておくべきです。


また
環境の整備も必要です。

興奮させるような飲食を避けることや、
過剰な睡眠を避け、
性欲を過剰に刺激するものを避け、
性的な魅力を感じ誘惑してくる人を避け、
悪しき交友関係を断つこと
などがあります。


このようにして
ハートの霊的中枢まで意識が到達すれば、
肉体的な快楽への渇望は消滅していきます。



続きます。


次は
ヤーマ5:不貪(アパリグラハ)
です。



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