神の詩 第六章十一節

今日から
神の詩 第六章十一節
です。

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「清浄な場所に、クシャ草と鹿皮と布を重ねて敷いた、高すぎず低すぎない安定した座を設け、(11)」






釈禅師の話の続きです。

釈禅師は、
セイロンからシャム国に行く船で、
すでに旅費も尽きかけていて、
船には乗れたものの部屋代を支払うお金がなく、
禅師は甲板の上で昼夜を過ごす扱いとなりました。


シャム国バンコクのメナム河の河口まで着いたところで、
低潮のために船が奥へと進むことが出来ず、
潮が満ちるまでの間停泊することになりました。


その日は、
天候がどんよりとして、
蒸し暑い状態でした。

宗演禅師が甲板で休息していると、
無数の蚊の群れが
禅師を襲ってきました。

禅師は船室に入れないので、
蚊の大群から逃れることは出来ません。

どうしても避けようのない窮地に追い込まれた禅師は、
ある決意をしました。


禅師は、
修行した身でありながら、
蚊ごときで心乱されるとは何事か

自分を戒めました。

そして、
自分は幼少の頃に出家して以来今日まで、
何の孝行も出来ていない。

そんな思いから、
せめて
蚊のために自分を役立たせようと思い、
「よし、この無数の蚊たちがお腹いっぱいになるまで、自分の血を施してあげよう」
と決めたのです。



禅師は、
氣合いを入れて
甲板の上で裸になり、
瞑想(座禅)をしながら
蚊を迎え入れました。


蚊の大群は、
禅師の全身に群がりました。

禅師は、
全身を蚊に刺され続けながら、
しだいに
蚊と自分と相和していき、
無我の境地へと入っていきました。



そしてそのまま、

禅師は

初めて

悟りの境地に入ったのです。



心頭滅却した心地よい境地の中にいた時、
雷が大きく鳴り響き、
スコールが勢いよく降ってきました。

禅師の全身が
滝のようなスコールによって
洗い流されました。


瞑想を終えて目を開いてみると、
禅師の周囲には
血をお腹いっぱいに吸ったまま
スコールに打たれて死んだ蚊の群れが一面に落ちていたといいます。


禅師は、
このような自分ではどうにもならない状況の中で、
逆境から逃げることなく
強い意志と共に瞑想することで、
悟りに達することができたのでした。



このように、
どんな場所であっても
心の集中によって、
最高の場を創り出せることもある
ということを覚えておくとよいでしょう。


「神と静かに過ごすために、毎日訪れることのできる、心の乱れの無い場所を、あなたの魂の中に確保しておきましょう」(スリ・ダヤ・マタ)



魂を輝かせる光曼荼羅 真我の響き
森井啓二
きれい・ねっと
2023-05-11







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