治癒を促進するための心得

 

人も動物もその性格や態度が大きく病気の進行や治癒に関連することは、統合医療を行っていると実感します。

基本的に動物は人と比べるとポジティブであり、病気の治癒力も強いと思います。

しかしながら、最近の動物は、人と同じ生活環境で同じようにストレスを受けているため、人間化している面が多くなっているようです。

今回は、治療に大きく影響する患者さんの心的態度についての話題です。

 

仏陀の経説の体系の一つで、律蔵という僧侶の法律である律の集成があります。
その律蔵の一つ「摩訶僧祇律」に記載されている治療される側の心得には、次のようなものが記載されています。 

一、病気の治癒を促進する薬物や食物を摂ること

一、治療者の言うことに正しく従うこと

一、病気の変化を知っておくこと

一、病気の苦しさに忍耐を持つこと

一、怠けることなく正しい療養をすること

これらは、患者自身の自覚や態度が治癒に大きく影響することが示唆されています。やはり時代を超えても、治療される側の心得は変わることはないようですね。

 

扁鵲

紀元前の春秋戦国時代に扁鵲(へんじゃく)という、古代中国随一といわれた名医がいました。

名医の代名詞と言えば、この「扁鵲」もしくはインドの名医である「ジヴァーカ(耆婆)」を足して、「耆婆扁鵲」(ぎばへんじゃく)と称されるほどです。

彼は透視能力もあり、診る前に患者の正確な病情を把握でき、治療も優れ、多くの奇跡的な治癒に導いたといいます。その伝説の名医である扁鵲でも治せない不治の病気が6種類あったと伝えられています(六不治)。

1.           高慢で道理がわからない人

2.           身体を気遣わず、お金ばかりに執着する人

3.           食に節度が無い人

4.           気が不安定で、臓器の陰陽が一つになっている人

5.           身体が極度に衰弱し、薬を服用できない人

6.           治療家を信頼しない人

これが扁鵲の
の病ですが、そのまま現代医療に当てはめてることができます。
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病気を持つ人の心構えとして、治癒が早い人に共通する特徴を以下にまとめてみました。

            今までの自分の思いと言葉、行動を振り返り、分析してみる。治療日誌をつける。

            瞑想してみる、内なる声に耳を傾ける。

            新しいことを発見する、いつも新鮮な気持ちを持つ、新しいことに挑戦する。

            問題点にこだわるよりも解決策を探る。

            自分も他人もすべてのものを愛する。

            自分を許す。過去をくよくよしない。

            もっと笑う、思いっきり遊ぶ。

            他人を喜ばせてみる。

            すべてに感謝する。

            絶対にあきらめない。強い信念を持つ。

            治療者を信頼する。

            自分らしく生きる、正しく生きる。

            思い、言葉、行いを清める。

            大自然をすべての感覚を使って感じる。自然の力を信じる。

            明るく、前向きな気持ちを持つ。積極的になる。

 

こういった心構えを患者と治療家の双方で一緒に理解して実践すれば、よりよい治療になるのではないでしょうか。

これは、動物の場合、飼い主さんの心的態度がそのまま動物に反映されます。

 

動物の治療においては、動物が治療者を信頼してくれるということはよくあることですが、治療する側にとってはとても嬉しいものです。

いつもポジティブでいると世界が明るくなりますね。
 


今日もありがとうございます。
 


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