以前このブログで
薬草と話す野生動物たち


yakusou22

を書きました。
今日は薬草と話す人たちです。
最近は動物と話すアニマルコミュニケーターが流行しています。
世界には、植物と話す人たちもたくさんいます。
植物と話す人の話は、とてもたくさんあるので、
ここでは薬草に関して書いてみたいと思います。

まずは
古代インドの名医で医王と呼ばれたジーヴァカ

奈良の法隆寺にある五重塔の一階の北面に仏像の一群があります。
そこに横たわる釈迦の前で脈をとっているのが、ジーヴァカです。
釈迦の涅槃を見守ったとされています。釈迦の悪性下痢を治したことで有名です。

ジーヴァカは、マガダ国のビンビサーラ王と遊女の間に出来た子と伝えられ、
生後間もなく捨てられて、拾われた時にまだ生きていたことから 
ジーヴァカ(命あるもの)と名づけられたとされています。
JivakaWikipedia


かつてタキシラ王国の名医ヒンカラの元で修行していた頃の話があります。
 
ヒンカラはジーヴァカに「薬にならない草木があったら、それを採ってきなさい。」と命じられました。

ジーヴァカは、薬効の無い植物を探し回りましたが、あらゆる植物に薬効があったために、
薬にならない草木は見つからず、
空の籠を持って師匠の元に戻ったといいます。

「薬にならない草木は一本もありませんでした。」
これを聞いた師匠は、
「これで医術の修行は終わりだ。現在私はインド一の名医と呼ばれているが、いずれお前がそう呼ばれることになるだろう。」
といい、修行は修了したとの話があります。
 
ちなみに
アーユルヴェーダの基礎を作ったリシ(賢聖)たちは、
既存の処方に従うだけでなく、
薬草の意識に耳を傾けて、その特性をよく理解した上で治療に用いることを奨励しています
この薬草の意識を読み取る技法も、古代インドの聖典に記されています。

中国には、中国最古の薬物書「神農本草書(しんのうほんぞうきょう)」があります。
これは、毎日様々な動植物と会話をし、自ら服用して、その薬効を詳細に記していったのではないかと推察されています。

未だ残る世界各地のシャーマンたちは、精霊たちと会話をして、病気の治療の時に、薬草の詳細な使い方をすることが記録されています。 

続きます。

今日もありがとうございます。

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