巌谷栽松 がんこくにまつをうえる
深く険しい岩の渓谷に松を植える話があります。
臨済慧照(りんざいえしょう)禅師が、松を栽えていると
師匠である黄檗希運(おうばくきうん)禅師が尋ねました。
「こんな山奥に松を栽えてどうするつもりか。」
臨済禅師は、
「一つには寺の風致を整え、二つには後世の人のための標榜とするためです。」と答えます。
これを聞いた師は、
「我が宗はおまえの時代には、大いに盛んになるであろう」と言いました。
つまり、
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深く険しい岩の渓谷に松を植える話があります。

臨済慧照(りんざいえしょう)禅師が、松を栽えていると
師匠である黄檗希運(おうばくきうん)禅師が尋ねました。
「こんな山奥に松を栽えてどうするつもりか。」
臨済禅師は、
「一つには寺の風致を整え、二つには後世の人のための標榜とするためです。」と答えます。
これを聞いた師は、
「我が宗はおまえの時代には、大いに盛んになるであろう」と言いました。
つまり、
一つには寺の景観を整えるため
二つには後世の人のための道しるべとするため
に松を植えたのです。
もちろんこれは禅問答。
深い意味があります。
巌谷は、人の荒れた心を表しています。
松は、仏様の教えを表しています。
通常松は、よい土壌に植えるもの。
でも、誰かが荒れた地にも植えなければ、
ずっと荒れたままになります。
不毛の地であっても、まず行動してみる。
松が育つかどうかはわかりません。
でも誠心誠意やってみることが大切。
それが未来へと繋がるのですから。
スコットランドのフィンドホーンも最初は作物の育たない荒地でした。
でも、今は、毎年1万人以上が世界中から集まり、作物もよく育つ土地になったのです。
このような話は多いのですが、
今日は「巌谷栽松」、
こつこつと樹を植える話です。
二つには後世の人のための道しるべとするため
に松を植えたのです。
もちろんこれは禅問答。
深い意味があります。
巌谷は、人の荒れた心を表しています。
松は、仏様の教えを表しています。
通常松は、よい土壌に植えるもの。
でも、誰かが荒れた地にも植えなければ、
ずっと荒れたままになります。
不毛の地であっても、まず行動してみる。
松が育つかどうかはわかりません。
でも誠心誠意やってみることが大切。
それが未来へと繋がるのですから。
スコットランドのフィンドホーンも最初は作物の育たない荒地でした。
でも、今は、毎年1万人以上が世界中から集まり、作物もよく育つ土地になったのです。
このような話は多いのですが、
今日は「巌谷栽松」、
こつこつと樹を植える話です。
インドにたった一人で1,360エーカーの土地に30年間、木を植え続けて、森を作った人ジャダヴ・パイェンさんがいます。
1,360エーカーというと、約166万坪!
inhabitat
森林破壊と砂漠化が進む荒れ果てた地に、たった一人森を作り続けたのです。
Wikipedia
1979年、インド北部を流れるブラマプトラ川の大氾濫によって、大きな被害が出ました。
彼は、その荒れ果てた地で、干からびて死んでいく動物たちを見て、悲しんだのです。
これだけの被害が出たのは、豊かな森林の破壊と砂漠化によるものでした。
そして、このような被害が二度とでないよう、
少しずつ一人で、木を植え始めました。
当時16歳の彼は、学校を辞めて家も出て、最も被害の大きかった荒地に移住。
そして木を植える許可を得るため、州の森林管理局に行きました。
ところが、「そんな荒地に木を植えるだけ無駄だ」と言われたそうです。
食い下がる彼に「竹なら育つかもしれない」とアドバイスをしたそうです。
そこで彼はさっそく竹を一本一本植え始めたのです。
土壌改良のために、赤蟻を導入してみたりと、相当な苦労もあったようです。
その間誰も助けてはくれなかった。
今では、大きな森となり、Molaiの森と呼ばれ、サイやゾウ、ベンガルトラまでもが住む楽園となったのです。
30年経って、森林管理局はようやく彼の偉大な功績に「驚いた」そうです。
私たちの社会では、結果が重要視されがちで、
「成功」するために、頑張るという考えが一般的ですが、
本当は、
目の前のことを丁寧にこなしていったら、
結果的に「成功」した というのが正しい姿勢だと思います。
同じようで、かなり違う。
今日もありがとうございました。
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1,360エーカーというと、約166万坪!

森林破壊と砂漠化が進む荒れ果てた地に、たった一人森を作り続けたのです。

1979年、インド北部を流れるブラマプトラ川の大氾濫によって、大きな被害が出ました。
彼は、その荒れ果てた地で、干からびて死んでいく動物たちを見て、悲しんだのです。
これだけの被害が出たのは、豊かな森林の破壊と砂漠化によるものでした。
そして、このような被害が二度とでないよう、
少しずつ一人で、木を植え始めました。
当時16歳の彼は、学校を辞めて家も出て、最も被害の大きかった荒地に移住。
そして木を植える許可を得るため、州の森林管理局に行きました。
ところが、「そんな荒地に木を植えるだけ無駄だ」と言われたそうです。
食い下がる彼に「竹なら育つかもしれない」とアドバイスをしたそうです。
そこで彼はさっそく竹を一本一本植え始めたのです。
土壌改良のために、赤蟻を導入してみたりと、相当な苦労もあったようです。
その間誰も助けてはくれなかった。
今では、大きな森となり、Molaiの森と呼ばれ、サイやゾウ、ベンガルトラまでもが住む楽園となったのです。
30年経って、森林管理局はようやく彼の偉大な功績に「驚いた」そうです。
彼は
「私はこれからもかわらず貧しい人生を送るかも知れない。でも、自然を愛する多くの人の心を動かすことが出来たことで満足している」と語っています
「私はこれからもかわらず貧しい人生を送るかも知れない。でも、自然を愛する多くの人の心を動かすことが出来たことで満足している」と語っています
彼は「まだ何も成し遂げていない。あと30年かけてもう一つ新しい森を創るんだ。」と動き始めました。
彼の働きは、いくつかのドキュメンタリー映画になっています。
The Molai Forest 2012
Foresting life 2013
Forest Man 2013
さて、つぎは、
両足を切断した男性が、10年間かけて山に3000本の木を植え続けた話です。
Nothing to do With Arbroath
マーさんは両足を切断して仕事も出来ず、
財産のすべてを売り払い、
さらに借金を抱えてしまいました。
そこで山に木を育てて売ろうと2001年から木を植え始めたのです。
もう一つの話も中国から。
新華網の報道によると、
子供の頃に先天性白内障で左目の視力を失い、その後仕事中の事故で右眼の視力も失い全盲になったJia Haixaさんと
三歳の時の感電事故によって両腕を切断したJia Wenqiさんが
洪水を防ぐために、川沿いに1万本もの木を10年かけて植え続けているのです。
Photo.sina.com.cn
彼らは、お互いに自分の目と腕の代わりになって、
二人で成し遂げています。
ysdsb.com.cn.
彼らは、二人とも障害のために通常の仕事を得ることができませんでした。
そこで、政府の植林の仕事を二人で支え合って行うことにしたのです。
木の苗を買う金はないので、二人で力を合わせて木に登り、挿し木用の枝を採取するのです。
YanZhiguo/Xinhua
いまでは、立派な林が出来ました。
そして、彼らは、この仕事は今後もやり続けるつもりです。
「この仕事を通して、心に平和を見つけた」と語っています。
今日の三つの話を見て、
行動すること、そして信念を持ってつづけることは本当に大切だとしみじみ思います。
どんなことでも、大切なのは、一つ一つ丁寧に挑戦し続ける事。
彼の働きは、いくつかのドキュメンタリー映画になっています。
The Molai Forest 2012
Foresting life 2013
Forest Man 2013
さて、つぎは、
両足を切断した男性が、10年間かけて山に3000本の木を植え続けた話です。

中国河北省に住むマー・サンシャオさんは、
敗血症により1984年に片足を切断、
さらにもう片方の足も2004年に切断することになってしまいました。
敗血症により1984年に片足を切断、
さらにもう片方の足も2004年に切断することになってしまいました。
マーさんは両足を切断して仕事も出来ず、
財産のすべてを売り払い、
さらに借金を抱えてしまいました。
そこで山に木を育てて売ろうと2001年から木を植え始めたのです。
早朝に起きて義足を付け、山を登るのですが、
苗木を持って数百メートル登るだけで1時間ほどかかるそうです。
現在は年金が増額されたために、貧困から抜け出すことが出来て、木を売る必要がなくなりました。
それでも、山を緑豊かにするために植え続けています。
苗木を持って数百メートル登るだけで1時間ほどかかるそうです。
現在は年金が増額されたために、貧困から抜け出すことが出来て、木を売る必要がなくなりました。
それでも、山を緑豊かにするために植え続けています。
もう一つの話も中国から。
新華網の報道によると、
子供の頃に先天性白内障で左目の視力を失い、その後仕事中の事故で右眼の視力も失い全盲になったJia Haixaさんと
三歳の時の感電事故によって両腕を切断したJia Wenqiさんが
洪水を防ぐために、川沿いに1万本もの木を10年かけて植え続けているのです。

彼らは、お互いに自分の目と腕の代わりになって、
二人で成し遂げています。

彼らは、二人とも障害のために通常の仕事を得ることができませんでした。
そこで、政府の植林の仕事を二人で支え合って行うことにしたのです。
木の苗を買う金はないので、二人で力を合わせて木に登り、挿し木用の枝を採取するのです。

いまでは、立派な林が出来ました。
そして、彼らは、この仕事は今後もやり続けるつもりです。
「この仕事を通して、心に平和を見つけた」と語っています。
今日の三つの話を見て、
行動すること、そして信念を持ってつづけることは本当に大切だとしみじみ思います。
どんなことでも、大切なのは、一つ一つ丁寧に挑戦し続ける事。
成功すれば幸せな気持ちになるし、困難であれば強く賢くなる。
そして、もう一つ、
四人に共通していることは、
良い結果を目指して頑張ったのではなく、
目の前のことを一つ一つ確実にこなしていったことで、
結果的にあのような素晴らしい成果になったということです。
そして、もう一つ、
四人に共通していることは、
良い結果を目指して頑張ったのではなく、
目の前のことを一つ一つ確実にこなしていったことで、
結果的にあのような素晴らしい成果になったということです。
巌谷栽松の通り、乾いた大地を潤しただけでなく、
人々の心まで潤したのです。
私たちの社会では、結果が重要視されがちで、
「成功」するために、頑張るという考えが一般的ですが、
本当は、
目の前のことを丁寧にこなしていったら、
結果的に「成功」した というのが正しい姿勢だと思います。
同じようで、かなり違う。
今日もありがとうございました。
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コメント
コメント一覧
コツコツと1つのことを一生懸命やってみた人への最高の贈り物ですね。
よく言われることですが、「何か苦境にあるとき、人生に迷ったとき、何をしたらいいか
わからなくなったとき、とにかく今目の前にあることを一生懸命やってみなさい」 と。
遠くを見るのではなく、結果を考えるのではなく、いま目の前にある小さな事に一生懸命に
なってみなさい…と。どんなアドバイスよりも人を前向きに元気にさせる力がありますね。