今日は、豚さんのお話しです。

現代社会の生活では、
大地をコンクリートやアスファルトで覆い隠し、
大地と水の境界線はコンクリートで仕切り、
森の木々は過剰に切り倒し、
湿地や湖沼はお金儲けにならないという理由で埋め立ててしまう。

高層ビルや人工物で大空を隠し、
満天の星の夜空を
灯りと汚れた空気で打消し、
季節の移ろいを五感で感じることが出来ない空調設備の中で過ごす。
 
自然の川のせせらぎや滝の音、風の音、虫の音よりもテレビの映像や音楽を優先させ、
人工的に整備された農薬漬けの公園を自然と勘違いさせる。

自分で食べる食材も、どこでどのように育ち収穫されたのか知らないまま、
原形をとどめないくらいに加工されてから購入する。

そして、
食品添加物、医薬品、電磁波、化粧品、嗜好品、化学物質、環境汚染など、
繊細な感性を鈍らせるものが蔓延する生活の中で、
気づかないうちに大自然の命との密接な繋がりを見失しなっている人がとても多くなりました。

食事で出されるジューシーなお肉料理は、先日まで普通に生きていた動物を殺したものであることすら気付かず、
食欲だけが優先して、
命を犠牲にした生き物への感謝と謝罪の意識すら無くなってしまっています。

テレビのグルメ番組などでは、番組を面白可笑しくするためなのか、
食べ物を粗末に扱ったり、生き物を軽視する風潮が見られるのはたいへん残念なことだと思います。

これらの写真は、屠畜場へ向かうトラックに積まれた豚さんたちです。
目を見てください。
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もう豚さんたちは、どこへ行くのかなんとなくわかっているようです。
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とても悲しそうな眼

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私も何度か屠畜場には行きましたが、とてもつらい場所です。
私が行った時には、屠畜場ではすべての写真撮影は禁止でした。
やはり働いている方々も、たいへんな思いなのだと思います。


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屠畜場に入ると、人の断末魔のような叫び声が聞こえます。
殺される直前の豚さんの叫びです。

殺される直前の恐怖の波動は、
その遺体に残されることがわかっています。
つまり私たちがいただくお肉には、負の波動が蓄積された状態になるのです。

虫でさえ、殺されたところの土には、植物が育ちにくいことが科学的に証明されています。
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『ブタがいた教室』という映画がありました。
原作は、黒田恭史さんの『豚のPちゃんと32人の小学生 命の授業900日』です。

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おおまかなストーリーは、
6年2組の先生が生徒たちに
「先生はこのブタを育てて、最後にはみんなで食べようと思います。」
と話すことから始まります。
クラスの生徒たちは、
ブタにPちゃんと名づけました
校庭に小屋をつくり、交代しながらえさやり、掃除、糞尿の始末まで生まれて初めての豚さんの世話を行います。
やがてPちゃんは、家畜としてではなく友だちとしての愛着を抱くようになっていきます。
卒業の時は迫り、先生はPちゃんをどうするかみんなで話し合って決めてほしいと提案。
クラスの意見は「食肉工場に送るか」「下級生に引き継ぐか」に二分されてしまう。

この話には、さまざまな意見が出ました。

でも大切なことは、私たちは誰でも、他の尊い命を犠牲にしたうえで、命を繋いで生きているということ。


現代では、生きた動物とパック詰めされた肉が、連結していません。
だから、食べ物を粗末にする。
毎年世界の食品のうち3分の1相当、およそ13億トンは廃棄されています。
その一方で、
約9億2500万人が飢餓に直面しているのです。
富裕国の年間2億2千万トンの食品の廃棄量は、アフリカのサハラ砂漠以南の食料総生産量に相当しています。
韓国では、4年前に口蹄疫が発生した時には、230万頭の牛や豚を生きたまま土の中に埋めました。
その後も世界各地で、疫病が発生するたびに、大量処分は定期的に起こっています。

こちらは、食肉工場の現状を撮り続ける写真家ジョー・アン・マッカーサーさんの写真から。
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横になるのがやっとの狭い檻。目に生気が感じられません。

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全く身動きできないために、爪は伸び放題で立つことも困難になります。

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何年もの間、身動きできない檻に拘束され続ける母豚さん
彼女のウェブサイトには、閲覧注意の写真も多数含まれます。
これが現実に起きていることです。

私たちは、命を食べている。
その自覚は、とても大切なもの。

人を良くすると書いて、食と読みます。
食は、自分を高める目的でいただくもの。



そして、

最初に見た屠畜場へ行く豚さんたち、檻に閉じ込められた豚さんたちの目を見て、
悲しいと感じたのなら、

少しずつ、
肉食を減らしていくのはいかがでしょうか?
もしくは、
もっと感謝しながら食することを意識する。

ミートレスマンデイ(肉食しない月曜日)という運動があります。
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たった一日、意識的にお肉を食べない日を作るだけでも、大きく地球環境がいい方向に変わるのです。

たとえば、ちょっとお肉を控えれば、森林破壊は劇的に減ります。

meetless11The HuffingtonsPost
多くの人が、まさか自分が食べている食事が、森林破壊に直結しているなどとは思わなかったでしょう。




最後に
バハマにある「豚さんビーチ」での写真です。
本当に嬉しそうな表情です。
ここのビーチでは、豚さんが放し飼いで自由に、しかも楽しそうに泳いでいます。

この自由さは、本来すべての動物に与えられた権利です。


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明日の牛さん編へ続きます。

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