世界一聴覚の優れた生き物は?
現在知られているのは、小さな蛾です。


こんな記事がありました。
「世界一鋭敏な聴覚を持つ昆虫「ハチノスツヅリガ」が技術革新に貢献できる」
という内容です。


 hachinosuhearingTheIndependent


蛾の仲間であるハチノスツヅリガが、
最大300kHzの超音波を聞き分けることができることが
スコットランドのストラトスクライド大の研究チームによってわかりました。
いままで知られている中では、最高域の聴力を持つ生物です。
ちなみに、
コウモリは、212kHz
イルカは、160kHz
です。

人の場合では、可聴域は20kHzが限界点とされていて、
高齢化すると可聴域は狭くなっていき、 12-15kHzまで低下していきます。

驚くことに、この高性能の聴覚を持つハチノスツヅリガの耳は、
構造がとてもシンプルで、大きさも針の先程度の極小のものなのです。

たった4つの聴覚受容体細胞しかないそうです。
これだけ小さく、シンプルなのに、世界最高性能。


この優れた聴覚は、主に飛行する時の進路を決定に利用されていると推測されています。

それはコウモリの聴覚性能を上回り、天敵であるコウモリから避けるため
そして
求愛行動に利用するためではないかと言われています。

この蛾の聴覚器官は、より高性能で、より小型化したマイクに応用可能だとし、
携帯電話や補聴器などへの応用にも使えるのではないかと研究が進められています。


こんなに高性能なのに、構造もとてもシンプル。
いままでの常識では考えられないことです。


常識。
常識ってなんでしょう?


私たちが勝手に制限・設定した枠。


「雨中看杲日、火裏に清泉を酌む」(うちゅうにこうじつをみ、かりにせいせんをくむ)

雨が降っている時に輝く太陽を見て、
火の中から清らかな泉水をくみ上げる。
これは常識では、ありえない話。

でも自らの思考を、制限してしまった常識の中でしか物事を考えなければ、
新しい革新的なものは生まれてきません。


だから、常識を捨てればいい。
「雨中看杲日、火裏に清泉を酌む」とは、そういう意味。
そして、
物事を曇りのない、偏見のない、制限のない、純粋な目で見てみる。

常識という枠に囚われているうちは、
知性の力も、繊細さも、柔軟性も、すべて失われてしまいます。


新しい知性と創造力が、自分の内側から生まれ、育っていくのを感じるのは、
常識という枠を外した時です。



今日もありがとうございます。
 
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