南アフリカに
ローレンンス・アンソニーさん
という野生動物保護活動家がいました。

「ゾウに囁く人」と呼ばれる存在でした。
これは英語で「ゾウと心を通わせることのできる人」という意味です。

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アンソニーさんは、 ビジネスマンとして成功した後で、
自分の最もやりたかった野生動物保護のため、
約2000ヘクタールある広大な私設野生動物公園「トゥラトゥラ」を購入しました。

そして、残りの人生を野生動物と環境保護に捧げることになります。
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1999年に、七頭の象たちをアンソニーさんが受け入れることになりました。
このゾウたちは、ジンバブエの生まれ故郷から強制的に移動させられ、その道程で仲間のゾウたちを射殺されてしまい、人間に対する怒りと不信感に満ちて気が荒くなった状態。
ゾウたちは、別の保護区でも手に負えず、殺処分も検討されていた群れでした。

アンソニーさんは、数々の困難を乗り越えて、
そのゾウたちの信頼を勝ち取ることに成功しました。

この様子は映像化されています。
 YouTube

ゾウたちはトゥラトゥラでの生活を受け入れ、ゾウの数も順調に増えていきました。
そして総勢二十頭となり、二つの群れが出来、トゥラトゥラで平和に暮らしていたのです。

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彼の活動は、数冊の本になっています。
世界的なベストセラーは、「象にささやく男」
彼自身の伝記です。

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一番最初の著作である「戦火のバグダッド動物園を救え」では、彼は動物たちを救助するためにバグダッド陥落後、イラクへ乗り込みました。
そこでは、貧窮した市民たちが動物園を略奪し、
大半の動物は殺されて食べられ、
ライオンやクマなど残された動物たちも、不衛生な檻で飢えと渇きで苦しんでいました。
園内は砲撃と略奪で破壊され、水を汲むためのバケツ一つ無い状態だったそうです。

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三番目の本は「最後のサイ」
絶滅寸前のキタシロサイを助けるために奔走した内容です。
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さまざまな精力的活動をしていたアンソニーさんは、
2012年に睡眠中の心臓発作で突然死しました。

悲しみの葬儀の中で、驚くことが起きました。


もう1年半以上姿を見せていなかった二つの群れのすべてのゾウたちが、
アンソニーさんの死を感知して、

長い道のりを歩いてアンソニーの弔問にやってきたのです。


ゾウたちがいる場所から、アンソニーさんの家までは歩いて12時間以上はかかる距離。
それを二つの群れのゾウたちは、
アンソニーさんの異変を察知してやってきたのです。

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ゾウたちは、自分たちのことを親身に思い、助けてくれた恩人を忘れずに、
追悼の意を表しにやってきたのです。


ゾウたちは、二日間毎日弔問に訪れ、その後、いつもの場所へと帰っていきました。

一度心通わせた相手とは

遠く離れていても、
会えなくても、
心と心は繋がっているのです。



魂が進化してくるにつれて、
より精妙で、より大きなエネルギーに繋がることが出来るようになります。

心と心の繋がりを、より明確に実感し、強化するためには、
毎日静寂な時間をとり、
自分の中に在る調和したエネルギーと繋がることが必要です。



今日もありがとうございます。


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