パーム油畑がアマゾンに拡大中 : ひかたま（光の魂たち）

これはペルーのアマゾンの森林の写真です。

右半分は、熱帯雨林。
左半分は、パームヤシ畑。

MONGABAY.com

アマゾンの貴重な原生林が、
急速なスピードで消えていきます。
パーム油の畑です。

上空から見るとこんな感じ。
この一画だけ生物多様性が完全に破壊されています。

courtesy of the Environmental Investigation Agency.

生命の揺り籠の無残な状態。

courtesy of the Environmental Investigation Agency.

インドネシアの原生林を破壊した後は、
アマゾンです。

NASAの衛生ランドサットでここ数年の動きを見てみると、
一気に広大な原生林が破壊されているのが宇宙からもわかります。

USGS/maaproject.org

さらに1990年から見ていくと
濃い緑色が原生林です。
黄色がパームヤシ畑。
赤色が、他の森林破壊地域。

USGS/maaproject.org

2003年には、持続可能なパームオイルのための円卓会議（ＲＳＰＯ）が発足し、
2005年11月に「持続可能なパームオイルのための基本方針(8の原則と39の基準)」を採択しました。
そこには、

森林、特に保護価値の高い原生林などを伐採しないこと

整地のための火入れを行わないこと

開発にあたっては、地元コミュニティの権利を尊重すること。
など、当たり前の条件がたくさん決められたのですが、
あまり遵守されていないようです。

以前このブログで、
オランウータンの話を書きました。

一部コピーします。

私たちは、もっと種の大切さに目を向けなければならない時期に来ています。
知らないうちに、次々と絶滅していく。

それは一見無関係のようで、実は私たちの生活が直結しているのです。
私たちが、クッキーを食べ、洋服を洗濯機で洗う。
そんな日常の行いでさえ、野生動物の絶滅を加速する時代になってしまったのです。

これはオランウータンが手話で少女に助けを求める動画
ora

「あなたたちの食事は私の家を破壊している」by オランウータン

こんな風に直接動物たちと会話ができたら、
どんなに素晴らしいことでしょう。
私たちがしていることの中に、たくさんの問題点が指摘されることでしょう。

インドネシアでは、
パーム油のために
たくさんの原生林も貴重な生き物たちも失ってしまいました。

パーム油は、私たちの生活に直結しています。

特に日本は、パームオイル消費大国。
スーパーマーケットにある商品の半数近くには,
パーム油が使われています。
インスタントラーメン、アイスクリーム、チョコレートから石鹸、洗剤、化粧品まで
さまざまな製品に、「植物油脂」として利用されているのです。

私たちの生活がアジアやアマゾンの原生林破壊に加担しています。
次の表は、身近なパーム油使用の一例です。

特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター

国際環境NGOグリーンピースは、パーム油に対する大手企業の姿勢を評価しています。

グリーンピース

[“森にやさしい”パーム油調達方針ランキング]
グリーンピースより転載（2014年時点のデータより）
①　基準を満たしている「あと一歩で森にやさしい企業」
-　ネスレ　（キットカットなど）
-　フェレロ　（ロシェなど）
-　ユニリーバ　（ダヴなど）
-　ロレアル　（化粧品全般）
-　ケロッグ　（オールブランなど）

②　一部の基準を満たしているが「改善が必要な企業」
-　モンデリーズ　（オレオなど）　　　　　　　　
-　レキットベンキーザー　（クレアラシルなど）
-　ゼネラルミルズ　（ハーゲンダッツなど）

③　基準を満たしていない「森にやさしくない企業」
-　プロクター・アンド・ギャンブル：P&G　（アリエールなど）
-　花王　（ビオレなど）
-　ジョンソン・エンド・ジョンソン　（ジョンソンボディケアなど）
-　コルゲート　（歯磨き粉など）
-　ペプシ　（コーラなど）
詳細は、グリーンピースのウェブサイトへ
　　　　　　　　　　