以前当ブログで動物たちの涙について書きました。
その中で紹介したゾウ「ラジュー」の話です。
ゾウのラジューは、幼少の頃に母親から誘拐され、
売られた後、
少なくとも27回売られ続け、
新しい飼い主になるたびに
虐待でのしつけを強要され、
約50年に渡って虐待を受け続けてきました。
WildlifeSOS
ラジューは、50年間ずっと過酷な環境下で働かされ続けたようです。
WildlifeSOS
最近になって、州の森林局がこの事実を把握して、
飼い主に警告しました。
さらに調査を続けた結果、飼い主が「所有するのに必要な法的書類を持っていない」ことも判明しました。
そのため、裁判所へラジューの飼育許可取り消しを求める手続きを進めながら、
ゾウの保護活動団体「Wildlife SOS」に救出活動の協力を打診しました。
動物保護団体 「Wildlife SOS」は、森林局から連絡をうけて、直ちに行動を開始。
救出には、Wildlife SOSの野生動物専門家10人と森林局の職員20人、警察官2人のチームで向い、
飼い主の妨害により8時間かかったそうです。
救出チームがラジューの元へ行くと、涙を流したそうです。
ラジューの脚には大きな鍼のついた足かせが付けられていました。
WildlifeSOS
CNN
さらにほとんどまともな食事を与えられておらず、
重度の栄養失調に陥っていました。
足かせを外された後、
ラジューは、再び涙を流したのです。
TheHuffinghtonPost誌による記事には、次のように報道されています。
WildlifeSOSシャープ事務局長も、救出の様子をこう語ってくれた。
「獣医と私たちのチームは、果物を持参し、ラデューに対して、私たちが助けに来たこと、安心していいことを優しく話しかけ始めました。すると、ラデューの目から涙が流れ出したのです。Wildlife SOSの創設者も救出の現場にいたのですが、心から驚いたと語っていました。われわれはこれまでに数多くのゾウを救出してきましたが、彼は涙をこぼして泣いていたのです…全員が、ラデューを早くトラックに乗せて安全なところに連れていきたいという思いを強くしました」
ラジューは、ゾウの保護センターへ運ばれました。
WildlifeSOS
その後、再び飼い主が裁判を起こし、ラジューを戻すよう訴えました。
それでも現在まで、無事に保護センターで暮らしています。
保護されて六か月後の健康状態は、多くの小さな傷は癒えてきて、いまだ大きな傷は回復していない状態です。

救出からちょうど1年経って
現在のラジューは、幸せそうです。
WildlifeSOS
ラジューはよく50年間耐え続けたと思います。
私たちも、ラジューほどではないにせよ、
人生さまざまな場面で、
プチ忍耐が必要なことがたくさんあります。
よく耐えたと言えば、
南アフリカ共和国の第八代大統領のネルソン・マンデラさん。
Wikipedia
若い頃に人種差別を反対する反アパルトヘイト運動の活動組織を立ち上げたために、
1962年にほぼでっち上げの罪で逮捕され、
1964年に国家反逆罪で終身刑の判決を受けました。
その結果、27年間に渡って獄中生活をすごします。
1990年に釈放され、1993年にノーベル平和賞を受賞。
「マンデラの名もなき看守」という映画があります。
実際にマンデラ氏の看守を務めた白人刑務官の手記の映画化です。
Wikipedia
看守のグレゴリーは、コサ語を理解できるということで、
終身刑囚人ネルソン・マンデラを監視するという任務に着きます。
グレゴリーは当初、マンデラを黒人の死刑囚として見下して考えていました。
ところが、
マンデラ氏と実際に会い、
人として接するうちに、その偏見が間違いであったことに気づき、
間違った先入観は消えて行ったのです。
ネルソンマンデラ氏の言葉を引用します。
「生きるうえで最も偉大な栄光は、
決して転ばないことにあるのではない。
何度転んでも起き上がり続けることにある。」
「『一部の自由』というものはない。」
「生まれたときから、肌の色や育ち、宗教で他人を憎む人などいない。
人は差別し憎むことを学ぶ。
憎しみを学べるのなら、愛を教えることもできる。
愛は、憎しみに比べ、より自然に人間の心にとどくだろう。」
「人種差別は魂の病。
CNN
「自由への容易な道が存在しないことは分かっている。
一人で行動したのでは成功できないこともよく分かっている。
だから一丸となって共に行動しなければならない、
国家の和解のため、新国家建設のため、新しい世界の誕生のために。」
人種差別も種の差別も、 生まれてから獲得した知識に基づくもの。
それが公正な眼を曇らせることもあります。
マンデラ氏は、「差別は魂の病」といいました。
もし私たちの中にも、差別する思いがあるのであれば、
治さなければなりませんね。
差別は、ささいな優越感、劣等感という心の病から始まります。
今日もありがとうございます。
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その中で紹介したゾウ「ラジュー」の話です。
ゾウのラジューは、幼少の頃に母親から誘拐され、
売られた後、
少なくとも27回売られ続け、
新しい飼い主になるたびに
虐待でのしつけを強要され、
約50年に渡って虐待を受け続けてきました。

ラジューは、50年間ずっと過酷な環境下で働かされ続けたようです。

最近になって、州の森林局がこの事実を把握して、
飼い主に警告しました。
さらに調査を続けた結果、飼い主が「所有するのに必要な法的書類を持っていない」ことも判明しました。
そのため、裁判所へラジューの飼育許可取り消しを求める手続きを進めながら、
ゾウの保護活動団体「Wildlife SOS」に救出活動の協力を打診しました。
動物保護団体 「Wildlife SOS」は、森林局から連絡をうけて、直ちに行動を開始。
救出には、Wildlife SOSの野生動物専門家10人と森林局の職員20人、警察官2人のチームで向い、
飼い主の妨害により8時間かかったそうです。
救出チームがラジューの元へ行くと、涙を流したそうです。
ラジューの脚には大きな鍼のついた足かせが付けられていました。


さらにほとんどまともな食事を与えられておらず、
重度の栄養失調に陥っていました。
足かせを外された後、
ラジューは、再び涙を流したのです。
TheHuffinghtonPost誌による記事には、次のように報道されています。
WildlifeSOSシャープ事務局長も、救出の様子をこう語ってくれた。
「獣医と私たちのチームは、果物を持参し、ラデューに対して、私たちが助けに来たこと、安心していいことを優しく話しかけ始めました。すると、ラデューの目から涙が流れ出したのです。Wildlife SOSの創設者も救出の現場にいたのですが、心から驚いたと語っていました。われわれはこれまでに数多くのゾウを救出してきましたが、彼は涙をこぼして泣いていたのです…全員が、ラデューを早くトラックに乗せて安全なところに連れていきたいという思いを強くしました」
ラジューは、ゾウの保護センターへ運ばれました。

その後、再び飼い主が裁判を起こし、ラジューを戻すよう訴えました。
それでも現在まで、無事に保護センターで暮らしています。
保護されて六か月後の健康状態は、多くの小さな傷は癒えてきて、いまだ大きな傷は回復していない状態です。

救出からちょうど1年経って
現在のラジューは、幸せそうです。

ラジューはよく50年間耐え続けたと思います。
私たちも、ラジューほどではないにせよ、
人生さまざまな場面で、
プチ忍耐が必要なことがたくさんあります。
よく耐えたと言えば、
南アフリカ共和国の第八代大統領のネルソン・マンデラさん。

若い頃に人種差別を反対する反アパルトヘイト運動の活動組織を立ち上げたために、
1962年にほぼでっち上げの罪で逮捕され、
1964年に国家反逆罪で終身刑の判決を受けました。
その結果、27年間に渡って獄中生活をすごします。
1990年に釈放され、1993年にノーベル平和賞を受賞。
「マンデラの名もなき看守」という映画があります。
実際にマンデラ氏の看守を務めた白人刑務官の手記の映画化です。

看守のグレゴリーは、コサ語を理解できるということで、
終身刑囚人ネルソン・マンデラを監視するという任務に着きます。
グレゴリーは当初、マンデラを黒人の死刑囚として見下して考えていました。
ところが、
マンデラ氏と実際に会い、
人として接するうちに、その偏見が間違いであったことに気づき、
間違った先入観は消えて行ったのです。
ネルソンマンデラ氏の言葉を引用します。
「生きるうえで最も偉大な栄光は、
決して転ばないことにあるのではない。
何度転んでも起き上がり続けることにある。」
「『一部の自由』というものはない。」
「生まれたときから、肌の色や育ち、宗教で他人を憎む人などいない。
人は差別し憎むことを学ぶ。
憎しみを学べるのなら、愛を教えることもできる。
愛は、憎しみに比べ、より自然に人間の心にとどくだろう。」
「自由であるというのは、
単に己の鎖を脱ぎ捨てるだけではなく、
他人の自由を尊重し、
向上させるような生き方をすることである。」
「人種差別は魂の病。
どんな伝染病よりも多くの人を殺してしまう。」

「自由への容易な道が存在しないことは分かっている。
一人で行動したのでは成功できないこともよく分かっている。
だから一丸となって共に行動しなければならない、
国家の和解のため、新国家建設のため、新しい世界の誕生のために。」
人種差別も種の差別も、 生まれてから獲得した知識に基づくもの。
それが公正な眼を曇らせることもあります。
もし私たちの中にも、差別する思いがあるのであれば、
治さなければなりませんね。
差別は、ささいな優越感、劣等感という心の病から始まります。
今日もありがとうございます。
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