以前から当ブログでは何度か生きるための脱走に成功した牛たちの話を書いてきました。
「自由のための脱走」
「お母さん牛と仔牛の感動の再会」

今日は、雌牛の「コルネットちゃん」のお話。

gg4ecfbf758e8fa7edbea4ba5cab12bAnimal RightsAssociation /Stephane Lamart

フランス南東部アンベール近郊の屠畜場で、
食肉に加工される直前に、
コルネットちゃんは、
身の危険を察知したのです。
彼女は、突然大暴れして、
屠畜場から逃げ出しました。


そして、

近くの病院の敷地内で身をひそめているところを発見されてしまいました。
体が大きいので、なかなか隠れることは難しいのです。
コルネットちゃんは、鎮静薬入りの銃弾で打たれ、
捕えられてしまいました。

ところが、捕獲に鎮静薬を使用したため、
すぐに食肉として加工するわけにはいかず、
しばらく生かしておくことになりました。


でも、このままでは薬が体から抜けたら、お肉に加工されてしまいます。 

ところが、幸運なことに、このコルネットちゃんの話を
動物権利協会の会長のステファン・ラマールさんが聞きつけたのです。

そして、
ラマールさんは、他の人々の助けもあって、無事にコルネットちゃんを買い取りました。

「動物たちは、豊かな感情も思考もあり、
ストレスも感じるし、死の危険でさえ察知できるのです。」

と、ラマールさんは言います。

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コルネットちゃんは、
現在モンマニーにある教育農場で幸せに暮らしています。





昔、「パピヨン」という映画がありました。
スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの代表作の一つです。

胸に蝶の刺青をしていることで、蝶を意味する「パピヨン」と呼ばれた男の実話の映画化

無実を罪を着せられ、終身刑となった男が
誰ひとり脱獄することが不可能なギニアの島の監獄へ送られます。
そこで、

考えられないような過酷な監獄生活を生き延びて、
脱獄に成功しするまでの
不屈の闘志を描いた作品です。

映画のモデルとなった実在のアンリ・シャリエールは、この監獄からのたった一人生還してきた人。
それは最後まであきらめなかったから。


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この映画を見ていると、
不可能だと言われても、
自由を求めて
不屈の精神で挑戦し続けることの大切さがよくわかります。


牛の脱走も
「パピヨン」の脱獄も
自由を求めた不屈の精神が成功へと導きました。


これは、
地球にいる私たちのようなもの。

本当の自由を求めたコルネットちゃんやパピヨンは、
本当の神を求める人と同じこと。


牛は、求めなければ、自動的に屠畜場で殺され、食肉になります。
人も、求めなければ、自動的に繰り返し地上で苦労を重ねりことになります。
そして、
神を求めず、安住で楽な生活をしていれば、輪廻からの解脱は難しくなります。

たゆまぬ精神、不屈の精神は本当に大切なもの。

禅語に
「吹毛用い了って急に須く磨すべし」
という言葉があります。

髪の毛が刃に触れただけで、切れてしまうほどの鋭さを持っていても、
日々心を込めて磨いていなければ、
切れ味はすぐに悪くなってしまう。


私のヨガの師であるパラマハンサ・ヨガナンダ大師は、
「聖者とは、どんなことがあっても決して神をあきらめることのなかった罪人です。」
と述べています。
どんな人でも、まずは努力し続けることが、何よりも大切。

私たちも、この地上にいる貴重な時間に、
本当の自由、本当の神を求め続けることが
なによりも大切なことを、
コルネットちゃんからも思い出させてもらいました。


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