スマトラサイ

2015年8月に、
スマトラサイがマレーシアから絶滅した

と専門家たちからの発表がありました。
当ブログでもご紹介しました。
「マレーシアでスマトラサイの絶滅宣言」

そして、
このスマトラサイは、北米ではたったの1頭しかいません。
オハイオ州シンシナティの動物園にいるスマトラサイの
「ハラパンくん」です。
harapan1Cincinnati Zoo & Botanical Garden
このシンシナティ動物園は、
世界で最後のリョコウバトが亡くなった所です。


シンシナティ動物園の「ハラパンくん」は、
現在のところ世界中で唯一、
一般の人が会うことのできるスマトラサイです。

写真では、泥んこまみれになっています。
これは真夏の強い日差しから体温の上昇を防ぎ、皮膚も良好な状態に保てます。
harapan4Cincinnati Zoo & Botanical Garden



現在スマトラサイは、
もう地球上に100頭もいないとされ、
飼育下のスマトラサイも世界中でたった9頭しか残されていません。

いままで飼育下において、繁殖に成功したのは、たったの4頭だけ。


そして今回シンシナティ動物園は、
北米、そして西洋で唯一のスマトラサイを手放し、
インドネシアのスマトラサイ・サンクチュアリの森へと送る決断をしたのです。


このサクチュアリには、複数のメスのスマトラサイがいます。
繁殖するチャンスがあるのです。

これが、シンシナティ動物園のプレスリリースです。


harapan2cincinnatizoo.org


このインドネシアの保護区では、現在厳重に管理され、密猟は発生していません。
ウェイカンバス国立公園の中に有ります。
地図の右側の黄色い枠の中です。

way-kambas-maprhinos.org


「ハラパンくん」の兄弟の「アンダラスくん」も
2007年にシンシナティ動物園から、
この保護区へ送られて生活しています。


こちらは、
最後の日々をシンシナティで過ごすハラパンくんの動画。

harapan5Cincinnati Zoo & Botanical Garden


スマトラサイの未来が託された「ハラパンくん」と「アンダラスくん」。
頑張って欲しいです。



「一華開五葉 結果自然成」
禅宗の初祖となった達磨大師が、慧可に法を伝えた「偈」に収録された言葉からの抜粋です。

一輪の花が、五枚の花びらを開く、そして自然の流れのままに結果は実るのを持つ。
この言葉には、さまざまな段階の解釈が出来ます。

それは、達磨大師の教えを五つの心、五つの神の性質になぞらえ、
いずれ多くの人々の心に拡がっていく様子も含んでいます。


今できる事を一生懸命にやったら、
後は自然の大いなる力が計らってくれる。

スマトラサイも、サイの発展ために出来るだけのことをしたら、
後はサイたち自身の繁殖力を待つ。
大自然には、人智を超えた力があります。

未来のインドネシアの森に、スマトラサイの楽園が出来ますように。



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