ガラパゴス諸島。

スペイン語のゾウガメgalápagoに由来します。
Chathamensis Wikimedia


貴重なゾウガメたちが生息する島々です。
どの大陸とも陸続きになった歴史を持たないため、
多くの固有種が見られます。
 
 
過去に探検した船からネズミが逃げ出して、島に上陸。
ネズミは、ゾウガメの卵を割り、子ガメたちを殺して食べることで数を増やしていきました。

その結果、
ガラパゴス諸島の生態系バランスは大きく壊されてしまいました。

もうゾウガメが、自然に繁殖して増えることが出来なくなってしまったのです。

1960年代には、この島のピンタゾウガメは100頭以下となり、
新しいゾウガメが、すべてネズミに食べられてしまうため、
野生で繁殖することは不可能となりました。


ゾウガメたちの卵は見つけ次第保護され、
飼育施設の中で卵から孵化。
ネズミに食べられない大きさになる4~5歳まで育てられた後、野生へと返されます。

そこで、
2012年にピンソン島で、ネズミ駆除の先行実験として、
ヘリコプターを使い島中に殺鼠剤が散布されました。

その結果、ネズミは島からいなくなったのです。

それから2年後の2014年12月、
10頭のピンタゾウガメの赤ちゃんが発見されました。
150年ぶりに野生でのゾウガメの繁殖が確認されたのです。
tortoise-1024x682 JamesGibbs/.discovermagazine.com


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現在では、およそ500頭のゾウガメがいるのではないかと推測しています。

 
また、ピンソン島近くのラビダ島でも、ネズミの駆除が行われました。
ラビダ島固有種であり、100年以上前に目撃され、絶滅したと考えられている二種類の陸生巻貝(Naesiotus rabidensisとNaesiotus jervisensis)についても、驚くべき発見がありました。
ネズミの駆除後に、
絶滅したと思われていた陸上巻貝が見つかったのです。
ネズミの襲撃にも耐え、細々と生きながらえていたのです。


いまだガラパゴス諸島の別の島々には、生態系の脅威となる外来種がいます。

でもピンソン島での生態系復活は、今後の大きな一歩となることでしょう。



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