当ブログでは、いろいろなうんちのお話もしてきました。
「うんこの移植と様々な美しいうんこの生薬」
「ゾウさんのうんちの飲み物」
「牛のうんちバスとバニラアイスクリーム」
「聖徳太子とウォンバットの四角いうんち」
など。


今日は地球規模に影響するうんちのお話です。


現在、
人間による乱獲や環境汚染などの変化が主な原因で、
大型哺乳動物や大型海洋生物が激減しています。

それに伴い、
大型動物のうんちも激減し、
地球規模での栄養循環が損なわれていることが判明しました。



この研究結果は、
米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に掲載されました。
「Global nutrient transport in a world of giants」

以前は、地球への栄養供給に動物のうんちは大きな影響を与えていないと考えられていました。
ところが、
現在では、生物のうんちは地球の栄養循環に不可欠かつ重要なものであることがわかったのです。 

動物のうんちは、
生命が生育不可能な場所まで栄養を届ける循環ポンプとしての役割を担っています。
それによって、
地球上の隅々まで、生き物が生育することができるのです。

ところが、
そのうんちによる循環能力が、
昔と比較して、たった約6%にまで低下していると指摘されました。


mediaTheUniversity of Vermont



地球には、かつては、今と比較して
クジラは8倍、
サケなどの回遊魚は20倍、
海鳥は2倍、
ゾウなどの大型草食動物が10倍
はいたとされています。

研究では、
人間による大規模乱獲が始まる以前の時代には、
クジラなどの大型海洋哺乳類が、
毎年総重量約3億4000万kgのリンを、
深海から海面まで移動させていたと推定されています。

ところが、この300年間の過剰な捕鯨によって
クジラの生息数が70-90%激減したため、
現在のリンの年間移動量は約7500万kgとなり、
これは以前の23%の循環量にしかなりません。

海鳥と回遊魚では、
以前は年間1億3600万kgを超える量のリンを陸地に移動させていました。

でも、
現在の年間移動量は、生息数の激減で、
以前の4%でしかありません。

私たちがやみくもに捕獲する動物たち。
その貴重な動物たちが地球からいなくなるだけではなく、
地球の栄養循環も同時に損なわれていくのです。





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