インドネシアの森林火災が猛威を振るっています。
大規模な森林火災によって、7月以降、約2万平方kmが消失。
日本の四国を上回る面積が燃えてしまいました。

火災の中で住処を奪われ、
逃げ惑うオランウータンたち。

orangutans-fire-MAINtakepart.com



豊かな森林のため、
地下十数メートルまで堆積してできた落ち葉や倒木を含む泥炭質の土まで燃えていて、
大雨が降らないと鎮火は不可能。

NASAの衛生写真でもとても広範囲に燃え広がってしまっているのが見えます。

borneo_amo_2015292earthobservatory.nasa.gov

拡大図です。煙で覆われています。
 borneodetail_amo_2015292earthobservatory.nasa.gov

image[32]LANCE MODIS Rapid Response

image[29]LANCE MODIS Rapid Response
この火災は人がワザと火を放ったもの。
 
場所はスマトラ島南部、カリマンタン島中南部、パプアニューギニア島の西側に集中。

離れた街中も煙でこんな状態。
webw151028-thumb-720xautoAntara Foto/Wahdi Setiawan-REUTERS

これらの森林火災は、
パーム油製造会社とパルプ生産会社が収穫量を増やすために
森林に火を放ったものが原因。



パーム油は、
日本で買う多くの食品や日用品(パン、シリアル、カップラーメンからシャンプー、ろうそく、洗剤、化粧品、薬)まであらゆるものにしようされており、
パルプは
日本は大量消費国です。



インドネシア気象・気候・地球物理庁による発表では、
火災の煙による健康被害は、4300万人に達しているとしています。

そして、なによりも
森林の貴重な動物と植物たちが大量に死滅しつづけているのです。


オランウータンの生息地にも火が放たれ、
火と煙で次々オランウータンたちが死んだり、
食料のある森が奪われたため栄養失調になったり、
煙で呼吸器疾患を患うなど、
被害は甚大になってきました。

さらに安住の住処を奪われ、
人里近くまで避難してきたオランウータンは殺され、
赤ちゃんは売られています。

先日当ブログで紹介したギトちゃん「慈悲の心を忘れた社会:瀕死のオランウータンの赤ちゃんの救出」
もその一頭です。

私たちが
シャンプーを使うたびに、
紙をたくさん使うたびに、
オランウータンたちが殺されていくのです。


日常生活を丁寧に、地球に優しく生きたいものです。


こちらも。
「パーム油畑がアマゾンに拡大中」


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