このメスライオンの名は、
「シオール」

尻尾が半分以上ありません。
sior-cut-off-tail-inpost.olpejetaconservancy.org

拡大すると、
尻尾が半分以上無いのがわかります。
 sior-cut-off-tail-inpost.olpejetaconservancy.org

シオールの尻尾があった頃の下の写真は、
とても立派な尻尾です。

首には、
研究のために取り付けられたGPS首輪が装着されています。

sior-with-tail-inpost.olpejetaconservancy.org

シオールは、子供を産みました。

ライオンは、
他の群れのオスが侵入してきて、
自分の優勢さを示すために、
元のオスの遺伝子が入った子供たちを
すべて殺すことも行われます。


シオールの子供たちも、
侵入してきたオスライオンに襲われそうになりました。

でも、
シオールは、
子供たちを守るために、
自分の体重の二倍近い、大きく強靭なオスライオンと戦い、
子供たちを守り抜いてきたのです。


尻尾は、その戦いのときに噛み千切られました。


これはシオールが守った赤ちゃんの一匹
sior-in-post-cub.olpejetaconservancy.org





母の、子を守る力は、
本当に強い。





ある男性の話。


彼は、赤ちゃんの時に両親が離婚し、
父親に育てられました。

ある日
小学生の頃に道路の端でボール遊びをしていて、
彼は、ボールと共に道路に飛び出してしまったのです。

道路に飛び出した彼の前には、走っているトラックが。
トラックは、急ブレーキをかけました。
と、同時に誰かに激しく突き飛ばされて、
ギリギリのところで
トラックに轢かれることはありませんでした。


でも、
急停止したトラックの前には女性が倒れていました。
女性は、救急車で運ばれましたが、
亡くなってしまったのです。

この女性が、
彼をトラックの前から突き飛ばして、
自らが犠牲になってしまったのです。


彼にとっては、一生忘れることのない強烈な体験となりました。


彼は、その女性のお葬式に父と共に参列しました。
その時に、
誰からは覚えていないのですが、
亡くなった女性の持ち物だった「カプセルのついたネックレス」を渡されたのです。

時が経って、大人になり、
結婚することになりました。
新居に引っ越すために、
私物を整理していると、大切にしまっていたそのカプセルのついたネックレスが出てきたのです。
彼は、
カプセルがあること自体忘れていました。

当時は、あまりのショックで、開けることのなかったカプセル。
そのまま宝箱にしまいこんだカプセル。
それを、
開けてみました。

その中には、
彼の名前が書かれた紙と
彼の赤ちゃんの時の写真。


写真は、
彼の顔の部分をカプセルに入るように丁寧に切り取られて
丸められて入っていました。

なぜ?!

自宅にあった自分の赤ちゃんの頃の写真と同じもの。。


そう、
あの時、
自分の身代わりになって亡くなったのは、
彼のお母さんだったのです。


自らの命を投げ出して助けてくれた女性が、
実の母親だった。


父親の懺悔によると、
彼が生まれた頃に父は仕事が上手くいかず、
家庭内暴力による不和で、
無理やり母を追い出したのだそうです。

その後、
あの事故が起こり、
父は心から改心し、懺悔の日々を送ったとのこと。


母は、家を追い出された後も、
ずっと
そっと
彼の成長していく姿を見守り続けていたのです。


彼は、その日から
カプセル入りのネックレスをつけています。

いつでも、
母が守ってくれているような大きな大きな愛を感じるのだそうです。




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