オオサンショウウオ。

国の特別天然記念物です。

IMG_5123

とても長寿と推測されています。

日中は、川岸の巣穴や岩の陰に隠れ、
夜になると活動します。

そのため生態があまりよくわかっていません。



「日本オオサンショウウオの会」が、
全国の研究者や行政機関に提供するデータ収集マニュアル作りを始めています。

これは
オオサンショウウオが人の寿命よりも長いと推定されているために、
同じ個体を、世代を超えても同じように観察調査できるようにすることが目的です。

現時点では、
捕獲したオオサンショウウオの体にマイクロチップを埋め込んで放流、
チップの番号と個体の特徴を記録しています。

これにより、
誰かがオオサンショウウオを見つけた時に
マイクロチップの情報を機械で読み取り、
データを共有することによって、
その個体の成長や行動範囲を確認することが出来ます。


本当は、
マイクロチップなど入れたくはないのでしょうけど、
それだけ
保護されなければならない状況にもなっているということ。



現在は、いくつかの法律や条例でも守られるようになりました。

文化財保護法:1952年から特別天然記念物に種として指定されました。これにより、許可無く、個体の捕獲や移動は禁止されました。
 
ワシントン条約:国際取引に関する条約により、オオサンショウウオの輸出入は原則禁止です。

種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律):1993年施行。許可なく生きたオオサンショウウオの捕獲や移動を禁止するだけでなく、死んだ個体やその一部分の所持も禁止。



これだけ山間部が豊富で、
水も多い国なのに、
オオサンショウウオがのびのびと暮らせる環境は厳しくなっています。

今、100歳を超えているオオサンショウウオは、
日本の環境の大きな変化をよく知っていることでしょう。



オオサンショウウオがのびのびできる環境とは、
人にも良い環境であるということ。




「大気汚染と炭坑のカナリア」のところでも書きましたが、


地球の環境には、国境も県境もありません。

私たちは、 
地球にいる以上、空気も水も共有し、同じ空気を吸い、同じ水を飲んでいます。


今からでも
空気や水を綺麗にするために、
私たちがひとりひとり出来ることはたくさんあります。
 
IMG_6033


今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければ応援お願いいたします。

 
人気ブログランキングへ