以前当ブログで、
予算削減のために、捨てられた実験用チンパンジーたちの話を書きました。
「動物実験の後で捨てられた猿たち」
今年6月米国政府は、
米国内の研究機関や飼育施設にいるチンパンジーの保護強化策を発表しました。
米魚類野生生物局は、
飼育中のチンパンジーを野生環境にいる個体と同様に絶滅危惧種に正式分類したのです。
その一方で、
今まで飼育されていたチンパンジーたちを、事前に捨ててしまおうとする動きも出てしまいました。
実質上の見殺しです。
ニューヨークタイムズにこういう記事がありました。
「ニューヨーク血液センターの研究用に使われたリベリアのチンパンジーたち、不安定な将来に直面」
NewYorkYimes
NY血液センターでは、1970年代からチンパンジーたちを各種実験に使ってきました。
そして10年前に200頭ほどのチンパンジーたちをリベリアにある6つの島へ移送し、
人の世話の元で暮らしていました。
それが
今年の三月になって、NY血液センターが撤退し、
資金提供も停止、
実験に使われてきたチンパンジーたちが突然捨てられたのです。
この島には、食料となるものは無く、
チンパンジーたちは自力で生きていくことは出来ません。
人間のために、
実験台として犠牲になったあげく、
予算削減のために見殺し・・。
誰かが助けなければ、
全頭餓死してしまうのは、明らかです。
動物保護団体である Humane Society of the United Statesなどがすぐに食糧援助などに向かいました。
でも、充分な食料を供給するだけの予算がありません。
この子たちは、エッティ親子
JENNY DESMOND/HUMANE SOCIETY OF THE UNITED STATES
エッティは、29歳。
1歳の時に研究所に実験動物として連れて来られました。
彼女は、
今までに61回もの肝臓の一部組織を切り取る生検を受け、
何百回と麻酔もかけられました。
何度か、妊娠し、子供も作りましたが、
この子以外はすべて亡くなってしまいました。
エッティは、分けてもらった食事を、
自分の子供や、他の子供たちに分けてあげる優しいチンパンジーです。
この子は、スプリングロール。
JENNY DESMOND/HUMANE SOCIETY OF THE UNITED STATES
スプリングロールちゃんも、何十年と実験に使われてきました。
45回もの肝臓の生検、
300回近い全身麻酔を受けました。
彼女は、研究者のミスにより、両目の視力を失いました。
サマンサ。
JENNY DESMOND/HUMANE SOCIETY OF THE UNITED STATES
サマンサは、捨てられたチンパンジーの中で最年長です。
41歳。
人生のほとんどを実験動物として過ごしました。
彼女は、
他のチンパンジーたちの面倒見がよく、とても賢いのです。
他のチンパンジーたちも、
それぞれ実験動物として苦労の日々を送り、
最後には不要として
捨てられてしまったのです。
チンパンジーたちの命を救う募金活動も始まっています。
まだまだ資金は足りません。
gofundme
Chimps Desreve Betterキャンペーンも始まりました。
HumaneSociety of the US
そして、
あまりにも無責任にチンパンジーたちを捨ててしまったNY血液センター。
そのチンパンジーたちの一生に渡る責任を要求する嘆願書は、
こちら。
change.org
今日もありがとうございます。

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予算削減のために、捨てられた実験用チンパンジーたちの話を書きました。
「動物実験の後で捨てられた猿たち」
今年6月米国政府は、
米国内の研究機関や飼育施設にいるチンパンジーの保護強化策を発表しました。
米魚類野生生物局は、
飼育中のチンパンジーを野生環境にいる個体と同様に絶滅危惧種に正式分類したのです。
その一方で、
今まで飼育されていたチンパンジーたちを、事前に捨ててしまおうとする動きも出てしまいました。
実質上の見殺しです。
ニューヨークタイムズにこういう記事がありました。
「ニューヨーク血液センターの研究用に使われたリベリアのチンパンジーたち、不安定な将来に直面」

NY血液センターでは、1970年代からチンパンジーたちを各種実験に使ってきました。
そして10年前に200頭ほどのチンパンジーたちをリベリアにある6つの島へ移送し、
人の世話の元で暮らしていました。
それが
今年の三月になって、NY血液センターが撤退し、
資金提供も停止、
実験に使われてきたチンパンジーたちが突然捨てられたのです。
この島には、食料となるものは無く、
チンパンジーたちは自力で生きていくことは出来ません。
人間のために、
実験台として犠牲になったあげく、
予算削減のために見殺し・・。
誰かが助けなければ、
全頭餓死してしまうのは、明らかです。
動物保護団体である Humane Society of the United Statesなどがすぐに食糧援助などに向かいました。
でも、充分な食料を供給するだけの予算がありません。
この子たちは、エッティ親子

エッティは、29歳。
1歳の時に研究所に実験動物として連れて来られました。
彼女は、
今までに61回もの肝臓の一部組織を切り取る生検を受け、
何百回と麻酔もかけられました。
何度か、妊娠し、子供も作りましたが、
この子以外はすべて亡くなってしまいました。
エッティは、分けてもらった食事を、
自分の子供や、他の子供たちに分けてあげる優しいチンパンジーです。
この子は、スプリングロール。

スプリングロールちゃんも、何十年と実験に使われてきました。
45回もの肝臓の生検、
300回近い全身麻酔を受けました。
彼女は、研究者のミスにより、両目の視力を失いました。
サマンサ。

サマンサは、捨てられたチンパンジーの中で最年長です。
41歳。
人生のほとんどを実験動物として過ごしました。
彼女は、
他のチンパンジーたちの面倒見がよく、とても賢いのです。
他のチンパンジーたちも、
それぞれ実験動物として苦労の日々を送り、
最後には不要として
捨てられてしまったのです。
チンパンジーたちの命を救う募金活動も始まっています。
まだまだ資金は足りません。

Chimps Desreve Betterキャンペーンも始まりました。

そして、
あまりにも無責任にチンパンジーたちを捨ててしまったNY血液センター。
そのチンパンジーたちの一生に渡る責任を要求する嘆願書は、
こちら。

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忘れてはいけませんね。
チンパンジーたちには、静かに余生を送ってもらいたいです。