最近のコンピューターによる顔認識システムは
どんどん発展しています。
SNSに集合写真を添付すると、
自動的に顔認識されてしまいます。
人や、霊長類、鳥類では、
お互いの顔をよく覚えていることは知られています。
人がたくさんいる街でも、知り合いに会えば
すぐにわかります。
これは、比較的頭脳の優れた動物では知られているものの、
魚類ではどうなのかはわかりませんでした。
この魚は、
ニセネッタイスズメダイ(Pomacentrus amboinensis)。
西太平洋のサンゴ礁に生息しています。
nationalgeographic.com
写真を見ると、
黄色い顔にいくつもの斑点があります。
でも、
それだけではありません。
この魚は、人間には見えない波長の紫外線が見えるため、
仲間の顔のさらに複雑な模様まで見えているのです。
そして、
クイーンズランド大学の研究では
その模様は個体ごとに異なっているために、
この魚はお互いの顔を識別できることがわかりました。
さらに近縁種の顔も判別できることがわかりました。
この研究は、国際行動学会「Behaviour 2015」で発表されました。
それに続いて、
大阪市立大大学院の研究グループも
アフリカの淡水魚であるカワスズメ科の「プルチャー」を使って、
魚がお互いに顔認識していることを証明しました。
初対面の魚と、よく知っている魚では対応が違っていたのです。
東大でも
メダカを使った研究が行われ、サイエンス誌に発表されています。
それによると、
メダカのメスは性行動の前に「そばにいたオス」を目で見て記憶していて、
積極的に性的パートナーとして選択することを発見したとのことです。
メダカにおいて異性との面識があるかないかは、
性的パートナーを選択する決め手になるようです。
これには、
GnRH3ニューロンの神経活動が
性的パートナーの選択に関わることが証明されています。
このGnRH3ニューロンは、
多くの脊椎動物脳に共通して存在します。
人も、
見知らぬ美しい人異性よりも、
いつもコミュニケーションをとっている異性の方を
パートナーとして選ぶことが多いように、
お魚も同じだということが証明されてきました。
お魚にも、
ちゃんとした社会生活、
ちゃんとした感情があるのです。
動物については、
まだまだ私たちの知らないことばかり。
フンコロガシでさえ、天の川の位置を利用して生活しているし、
蝶の脚にある味覚機能も
小さな蛾の耳が、人をはるかにしのぐ性能を持ち、
海辺の小さなカサガイが世界最強とも言われる強度の歯を作りだしています。
私たちは、もっと謙虚になって、
生き物たちから教えてもらうことはたくさんあります。
今日もありがとうございます。
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自動的に顔認識されてしまいます。
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お互いの顔をよく覚えていることは知られています。
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魚類ではどうなのかはわかりませんでした。
この魚は、
ニセネッタイスズメダイ(Pomacentrus amboinensis)。
西太平洋のサンゴ礁に生息しています。

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黄色い顔にいくつもの斑点があります。
でも、
それだけではありません。
この魚は、人間には見えない波長の紫外線が見えるため、
仲間の顔のさらに複雑な模様まで見えているのです。
そして、
クイーンズランド大学の研究では
その模様は個体ごとに異なっているために、
この魚はお互いの顔を識別できることがわかりました。
さらに近縁種の顔も判別できることがわかりました。
この研究は、国際行動学会「Behaviour 2015」で発表されました。
それに続いて、
大阪市立大大学院の研究グループも
アフリカの淡水魚であるカワスズメ科の「プルチャー」を使って、
魚がお互いに顔認識していることを証明しました。
初対面の魚と、よく知っている魚では対応が違っていたのです。
東大でも
メダカを使った研究が行われ、サイエンス誌に発表されています。
それによると、
メダカのメスは性行動の前に「そばにいたオス」を目で見て記憶していて、
積極的に性的パートナーとして選択することを発見したとのことです。
メダカにおいて異性との面識があるかないかは、
性的パートナーを選択する決め手になるようです。
これには、
GnRH3ニューロンの神経活動が
性的パートナーの選択に関わることが証明されています。
このGnRH3ニューロンは、
多くの脊椎動物脳に共通して存在します。
人も、
見知らぬ美しい人異性よりも、
いつもコミュニケーションをとっている異性の方を
パートナーとして選ぶことが多いように、
お魚も同じだということが証明されてきました。
お魚にも、
ちゃんとした社会生活、
ちゃんとした感情があるのです。
動物については、
まだまだ私たちの知らないことばかり。
フンコロガシでさえ、天の川の位置を利用して生活しているし、
蝶の脚にある味覚機能も
小さな蛾の耳が、人をはるかにしのぐ性能を持ち、
海辺の小さなカサガイが世界最強とも言われる強度の歯を作りだしています。
私たちは、もっと謙虚になって、
生き物たちから教えてもらうことはたくさんあります。
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コメント
コメント一覧
いつもの「いただきます」が、心からの感謝の言葉になりますね。
これは幼稚園から教えてあげたい。
「目横鼻直」でも書きましたが、御味噌汁にはいっている小さな貝でさえ、偉大な生があること、伝えたいですね。
http://shindenforest.blog.jp/archives/27721715.html
敬意を祓い調理する…ついつい忘れてしまいます血管もあり真っ赤な血もでる。
春に野山でヨモギとりをしていたときハサミを使っていたら具合が悪くなりました…次に言葉をかけて手で摘んだら大丈夫だったことを思い出しました。
なるべく調理する時は心がけているのですが回りにも伝えなければなりませんね…「いただきます」「ご馳走さまでした」から…同じ命を頂くのですものね。
ありがとうございます🙇