ケニヤで
三頭の野生のオスのゾウたちが、
密猟者に襲われ、
毒矢と銃で撃たれました。


ゾウたちは、傷を負ったまま、広い草原を歩き続け、
ケニヤのナイロビ郊外にあるゾウの孤児院
「The David Sheldrick Wildlife Trust」(デビッド・シェルドリック・ワイルドライフ・トラスト)
まで助けを求めてやってきたのです。


驚くことに
この野生の象たちは、
ここにいる人間たちは、自分たちを助けてくれることを知っていました。



もちろんこの野生のゾウたちは、ここの施設に来たことはありません。

でも、
彼らの群れの中に、ここで育ってから野生に帰ったメスのゾウが二頭いたのです。

その話を群れの中で聞いていたのでしょう。


このゾウたちは、人に襲われています。
でも、
人に助けてもらいにやってきました。

どの人が良い人なのかが、理解しているのです。

elephants116Facebook/The David Sheldrick Wildlife Trust

獣医師チームがすぐに治療を開始しました。


12003959_10153594577864889_830180922171017522_nFacebook/The David Sheldrick Wildlife Trust


幸いなことに、傷は致命傷とならず、
毒矢の傷を治療して、薬を埋め込み、
ゾウたちは、無事に回復しました。

彼らはとても感謝しているようだと、
救出チームは言っています。



それにしても、
人間に襲われたのにもかかわらず
その傷を負った体で、
見知らぬ人間を信頼し、助けを求めてくるゾウたちの純粋さ。





「専氣致柔、能孾兒。」

これは、老子の道経、能爲第十からの言葉です。
気を専(もっぱら)にし柔を致して、能よく孾児(えいじ)たらん。


赤ちゃんのような、柔軟な心を持っていることが理想的である
という意味です。

つまり、
先日当ブログでも書いた「柔軟心」

赤ちゃんは、偏見がありません。
心が柔軟なので、さまざまな状況に対処できる。


今回のゾウたちも、
「人間に襲われたから=人間を嫌う」という偏見に陥らず、
その結果
助かることが出来ました。

私たちは、どうでしょうか?

サメに襲われたから、サメを嫌う。
誰かがクマに襲われたから、すべてのクマは凶暴。
〇〇人に攻撃されたから、〇〇人は嫌い。

大人になると、そのような偏見も増えてくるのではないでしょうか。




老子は、
人の理想的な心構えを、赤ちゃんに喩えました。

私たちは、
赤ちゃんからでも学ぶことがたくさんあるのです。
そして、
ゾウからでも学ぶことはたくさんある。

無垢な心。
純粋な心。


いつも心掛けたいですね。


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