ロシア南部のロストフ州で
一匹の野良犬が車に轢かれてしまいました。

轢かれた後で、
路肩に放置された犬は、
死を待つのみとなりました。

そこに
たまたま通りかかった二人の通行人によって救助され、
動物病院に運ばれました。


犬は、
重症を負い、
後肢が二本とも骨折していました。

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手術後に看病が必要だったため、
インターネットで里親を募集しました。



 
そこで看病を名乗り出たのが、たった一人、
26歳のニナ・バラノフスカヤさんでした。

犬は、グルジア語で黒を意味する「シャビ」と名付けられました。

ニナさんは、
たっぷりと愛情をかけて
シャビの世話をしたのです。


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最初は、歩くことも出来ず、
車や人をとても怖がっていたシャビでしたが、
ニナさんの愛情によって
身体も
心も
徐々に回復していったのです。



半年がすぎ、
シャビは目覚ましい回復をしました。


でも、
ニナさんの家には
保護した犬3匹と猫2匹がすでにいるために、
これ以上犬を増やしていくことは経済的に難しい。

そのため、
ニナさんは、シャビを新しい里親さんに託したのです。

シャビは、
遠く300km離れた里親さんの元へ行きました。


ところが、
そのたった二日後に、
シャビは行方不明になりました。



ニナさんにも連絡がいき、
とても心配していました。

「どこに行ってしまったんだろう。」
一度車に轢かれて重傷になっていただけに
ニナさんも不安だったことでしょう。




そして、
行方不明から二週間後。
ニナさんが、仕事を終えて
家に帰ると
なんと
シャビがまとわりついてきたのです。


シャビは、
やせ細り、
ボロボロになったまま、
尻尾を振って
ニナさんに甘えてきたのです。


シャビは、
二週間かけて、
必死になって、
ニナさんの元へ戻ってきたのです。
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長い道のりを必死になって
戻ってきたシャビ。

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しかも、
ニナさんは、シャビを里親に出した後で
引っ越しをして
別の家に移ったにもかかわらず、
シャビは
正確にニナさんの新しい家に帰ってきたのです!


シャビは、
おそらくまともに食事も水もなかったのでしょう。
しばらくは衰弱したまま、食事の時以外は、
眠りつづけました。


そして、
徐々に回復したのです。
7shaviIvan Timofeev/Komsomolskaya Pravda


この一件で、
ニナはシャビを一生一緒にいることに決めました。
Shavi-the-dog3-600x903Ivan Timofeev/Komsomolskaya Pravda


ニナさんは、次のように言っています。
「よく犬のとても忠実で感動的な話は聞いたことがありました。
でもまさかそれが自分にも起きるなんて、予想もしていませんでした。
あれほどの長距離を歩き、新しい家まで探し当てたことが、いまだに信じられないくらいです。」
「もう二度と離しません。
シャビは、私の子供同然です。」


この話は、地元の新聞Komsomolskaya Pravdaで報道されました。

すると、
多くの人たちが、シャビを飼うための費用やその他の必要な寄付を申し出てくれたのです。

でも、
ニナはその申し出を断り、
次のように言いました。


「たくさんの激励や申し出に対して、
心の底から御礼を言いたいと思います。
でも、
私はお金の寄付は必要ありません。

皆さんの周りにもたくさんの助けを必要とする動物たちがいるはずです。
どうか、
それらの動物たちに手を差し伸べてあげてください。

動物たちは、本当に愛すべき存在です。
彼らは、私たちの愛と献身を必要としているのです。」



今日もありがとうございます。

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