ジンバブエの農民のフランソワ・ボーマンさんが撮影した写真です。

ゾウの群れが水辺に水を飲みにやってきました。

仔ゾウは、まだ水の飲み方が上手くないのか、
鼻をすべて水の中へ入れて
水を飲んでいます。


  babycalf1FRANCOIS BORMAN/CATERS NEWS

しばらく飲んでいると、
いきなりワニに
カプっと
長い鼻をすべて噛みつかれました。


すぐに親ゾウたちがやってきます。

仔ゾウは叫びながら
ワニと命をかけた引っ張りっこが始まりました。


babycalf2FRANCOIS BORMAN/CATERS NEWS

大きなゾウたちが
仔ゾウの周りについて、ワニを威嚇します。

babycald3FRANCOIS BORMAN/CATERS NEWS


さすがにワニも大きなゾウたちに睨まれたら
太刀打ちできません。

仔ゾウの鼻を、放しました。

babycalf4 FRANCOIS BORMAN/CATERS NEWS

 仔ゾウは無事に解放されました。


でもびっくりしたことでしょう。

仔ゾウにとっては、
大きな学びになったことでしょう。


ワニに咬まれた時、
仔ゾウはどう思ったのでしょう。

人であれば、まず死を考えます。

でも動物は、
まず、なんとかしてみようと考えます。
未来を悲観することなく、今出来ることをやる。
一生懸命やれば、なんとかなるもの。

そして、一生懸命ワニと引っ張りっこをして
助かりました。




この仔ゾウの行動は、
一休さんとして知られる
室町時代の臨済宗の僧である一休宗純師の遺言状を思い出します。

一休さんは、
亡くなる前に弟子たちに遺言状を手渡しました。
そして、
「この遺言状は、開かずに保管しておきなさい。
もし将来、
どうにもならないような大変な事態が起きたら、開いて読みなさい。
それまでは、
開かずに保管すること。」

と言い残して、亡くなりました。

一休さんの死後、数年たったある日のこと。

朝廷は、一休さんのお寺を取り壊すことに決めたのです。
寺に残された弟子たちは、
困り果て、
助けを求めて
一休さんの遺言状を開いたのです。


そこには、一言、
「大丈夫。なんとかなる。」
と書かれていました。

弟子たちは、
一生懸命に朝廷と交渉し、
無事に寺を存続させることが出来たのです。

このような事態が起きた時に、
「あーもうだめだ。」などと思うよりも、
「大丈夫、なんとかなる。」

やるだけのことをやってみる。

一休さんも
仔ゾウも
私たちに教えてくれます。



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