モウコノウマ(蒙古野馬)。

przewalskihophys.org

シマウマとノロバを除けば、
地球に現存する最後の野生馬です。

人に服従することを嫌い、
家畜化の品種改良もされなかった唯一の馬。


かつてモンゴル地方に多数生息していましたが、
乱獲や異種交配などによって
1966年の目撃を最後に
野生下でのモウコウマは
絶滅



その時点で
かろうじて
世界に
12頭だけ飼育している個体が残りました。


現在動物園などにいる約2,000頭近いモウコノウマの子孫たちは、
このたった12頭の生き残りの子孫たちです。



この
飼育繁殖された個体の子孫を
野生に戻す再野生化の試みが各地で続けられています。


このたび
ロシアのモウコノウマ再野生化プロジェクトによって、
フランス南部生まれのモウコウマたち6頭が
カザフスタン国境に近い
ロシアの
オレンブルク保護区に移送されました。

オレンブルク保護区は、16,500ヘクタールという広大な土地に
密猟の心配の無い
厳しく管理された6つの自然保護区からなっています。
ここは元々はロシア軍の所有地です。


とても厳しい環境にも関わらず、
移送されてきた馬たちは快適そうです。

やはり
動物たちは本来の生息地が最も適しています。


気持ちよさそうに
背中を大地に擦りつけています。
sixprzewalskphys.org

厳しい寒さも平気なようです。
nativetochinphys.org


モウコノウマの再野生化では、
モンゴルのフスタイ=ヌルー保護区でも行われて
100頭以上に回復しています。

中国でも
新疆ウイグル自治区の自然保護区などでも行われています。

ロシアのオレンブルク保護区でも、まずは100頭以上に回復することが目標です。


でも絶滅から完全回復するには
まだまだ道のりは遠いと言われています。


モウコノウマは、各国が力を入れて繁殖と再野生化を進め、
中央アジアという環境もあり、
今後も順調に行くことでしょう。


その陰には、いまでも無視されたまま
地球上から去っていく種も
数多く存在します。


どんなことでも、
ただ物事の成り行きにまかせておけば、
いい方向に行くとは限りません。

地球の現状で言えば、
好ましくない方向へと向いています。

それを良い方向へ変えるのは
私たちの力と意志。


物事をよく理解する力

理想に向けた強い意志

これが結果に大きく影響を与えるのです。

 


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