コアラ


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オーストラリアを代表する動物です。

1788年以前のオーストラリアには、
1000万匹を超えるコアラが生息していたと推定されています。

それが無慈悲な殺戮によって
2012年に行われた全国調査での生息数は
推計33万匹
にまで激減しています。




オーストラリア国内には、
国レベルでコアラの生息地を保護するような法律はありません。

野生のコアラは、
クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州の4つの州に生息しています。
(南オーストラリア州では、毛皮目的のコアラ猟によって
一度絶滅しています。)

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現在のコアラの分布は
赤い部分です。
800px-Koala_dist_mapWikipedia



この20年だけ見ても
各州で大きく生息数を減らしています。 

クイーンズランド州では43%減少

ニューサウスウエールズ州では33%減少。

ビクトリア州では7%減少。

南オーストラリア州では29%減少しています。

さらに
南オーストラリア州では
大量安楽死による「間引き」も定期的に実施されています。

参考
ひかたま:「捨身飼虎」とコアラの大量安楽死

ひかたま:再びコアラの大量殺処分実施


Koala-mapaustraliangeographic.com.au


クイーンズランドでは特に現象が目立ちます。
koala-population-trend-vulnerablesavethekoala.com

コアラに関しての保護の問題は
長い間真剣な取り組みがなされること全くない状態でした。

国際自然保護連合IUCNでは
コアラは
「絶滅の恐れの可能性のある種」
として指定されているのも関わらず

オーストラリアでは
あまり真剣に向き合うことがありませんでした。


連邦政府は、コアラの保護責任を州政府に押し付けました。
そして
州政府は、責任を地方自治体に押し付けました。

結局
コアラを保護する法律は制定されたものの
ニューサウスウェルズ州のいくつかの法を除いて、
コアラの生息地として必須のユーカリの森林は
保護されていないのが現状なのです。



すでに
いくつかの地域では
コアラは絶滅しています。




さらに
コアラは今、
性感染症のクラミジアによって
次々と個体数が減っています。


コアラのクラミジアは
発症すると
失明や不妊の原因になる他、
死に至ることもある怖い病気です。


コアラのクラミジア感染は、
人が入植と同時に持ち込み
人のための乱開発によって
拡大・悪化してきました。



伐採業者たちは
コアラが木にいても
構わず伐採していきます。
他の生物たちも同時に潰してしまいます。


いまこの瞬間でも
人の急速な土地開発によって
コアラの生息地が急速に失われ続けています。



コアラ専門病院では、
保護されて連れて来られるコアラの大部分が高齢となり、
入院数も激減しています。

sherwoodrobyphys.org/news


これは
コアラの個体数が減り、
若い個体が激減して
絶滅しつつある兆候ではないかとも言われています。




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