「タフィー」

とてもタフで逞しいという意味を込めて名付けられたカエルの名前です。

タフィーは
絶滅期のシンボルとも呼ばれていましたが、
先日
天国へ旅立ちました。

推定12歳。

これでまた
一つの種が
絶滅したことになります。
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タフィーは、
地上にたった一匹だけ生き残った
「ラブズ・フリンジ・リムプド・ツリーフロッグ」でした。

パナマの森林で救出されました。

パナマの森では
両生類を絶滅させる恐れのある
カエルツボカビ病のアウトブレイクがありました。

そのままでは
全滅する怖れがあったために
2005年に大量のカエルが救出されました。

その中には、
希少種だったラブズ・フリンジ・リムプド・ツリーフロッグ
3匹と35匹のオタマジャクシが保護されましたが、
最終的に
タフィーだけが生き残っていました。

捕獲当初は
米国ジョージア州のアトランタ植物園で
オスのタフィーともう一匹のメスが
保護されていました。

でも、
メスが亡くなり
地球上にはオスだけが生き残ったために
繁殖不可能となったのです。

もう一匹のオスは
アトランタ動物園に移送されましたが
健康上の理由で
安楽死となりました。

オタマジャクシは
すべて全滅でした。


タフィーは
この植物園内にある関係者以外立ち入り禁止の
特別区フロッグポッドfrogPOD内に保護されて
静かな余生を暮らしていました。

タフィーは、
フォトアーク計画にも掲載されています。
ひかたま:新たなノアの箱舟たち

さらに
タフィーの姿は、
ニューヨークのビル壁一面に映し出されました。




現在
カエルたちの絶滅の速度は
一万倍に加速していることが
米国の学術誌で発表されました。


だから、
第六期大量絶滅期のシンボルとされていたのです。



日本では、
カエルも昔から縁起物です。

「蛙」は子供をたくさん生むところから子孫繁栄、
跳躍前進、
害虫を食べる、
へそが無いので落雷予防、
子が親に従う、
福かえる、
若がえる、
無事かえる、
など。


でも
日本でも
カエルは激減しています。

環境汚染が
カエルなど両生類の免疫システムに悪影響を引き起こすことは
多くの研究で実証済みです。

普段よく使われる除草剤でさえ、
免疫機能低下、
発病率を高くし、
オスをメス化し
絶滅へと導いていることもわかっています。。


カエルの絶滅が
生物多様性と生態系の崩壊へと
繋がることも判明しています。


でも
誰も環境中に毒を撒くのを止めようとしない。

日本では、
さらに多くの農薬を撒くことを奨励しています。
ひかたま:消えゆく赤トンボと農薬基準の大幅緩和



鍋の水の中に入ったカエルを
ゆっくりと
火にかけると
カエルは水温の上昇に気が付かず

気がついた時には
脱出不可能となって
死んでしまいます。

frogs-boiling-in-pot-copyjustmeint.wordpress.com



それと似たようなことを
私たちは
私たち自身に行っているのです。




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