今回
NASAの実施した上空からの調査研究で
予想をはるかに超えるペースで
南極の氷河が消失している
ことが確認されました。


南極の西部にある巨大氷河では、
たった7年間で
最大500メートルの厚さの氷が
失われてしまいました。



氷の厚さを測定するために
アイスレーダーと
レーザー高度測量の両方を用いて調べられた結果です。

数字が、
あまりにも予想とかけ離れていたために
測定した研究者らも
二つの測定法が一致するのを目の当たりにしなければ
信じられなかったと証言しています。



この図は、
NASAが調査の結果をもとに作成した
氷河の流出図です。

南極のスミス氷河、ポープ氷河、コーラー氷河、ドットソン棚氷が示されています。

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氷が解けるペースが
氷河流によって補充される量をはるかに上回っています。



車で言えば、
時速80kmで安全運転していた車が
急に時速800kmになってしまったっような状態です。



南極の氷の総量が急速に失われることになります。


気温の上昇もよく観察されるようになりました。
いまや
南極でも20℃近い気温になることも・・。



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2706019F00000578-3013365-image-a-36_1427404190356 dailymail.co.uk





すでに
南極の西部の海岸線の氷が
急速に減少していることも判明。


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棚氷には繰り返し巨大な亀裂も発見されています。

すでに
最近になって崩壊したラーセンA棚氷、ラーセンB棚氷につづいて
最後のラーセンC棚氷も
崩壊していく予兆が出始めています。

57bb8a9b1600002800bfdbf7 huffingtonpost.com





今年は
南極の表面の氷も大量に溶けたため
8,000個もの湖が出現しています。

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ant sputniknews.com


すでに危険な域に達しています。

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23BEFDAC00000578-28610 dailymail.co.uk


南極のペンギンにも影響は出始めています。


南極大陸東部から離れた巨大な氷山が
ペンギンのコロニー近くの湾に漂着してしまった時には
デニソン岬に生息する16万羽いたペンギンたちが
たった数ヶ月で次々と餓死してしまい、
生き残ったのは
およそ1万羽だけになりました。

この地域のペンギンは
人的介入が無ければ
近い将来絶滅するとされています。

prtheguardian.com




気温の上昇が影響しているかは不明ですが
ペンギンたちに謎の病気も拡がっていることも確認されました。

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sn-penguinsH sciencemag.org





写真集「MeltingAway(溶けて無くなる)」
を出版した北極南極の氷山専門写真家のシーマンさん。

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彼女は、
南極に滞在し、
現状を目の当たりにした後で
もう二度と南極には行かないことを公表しました。


「もう行くのを止めてしまった」

それは
南極へ行くために使う飛行機も船も氷山の終焉を加速しているという理由でした。


写真集の一部を見てみましょう。

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これらは南極に関するたくさんの報告の中の
ほんの一部です。


さらに
世界中の氷河でも同様のことが起きています。




世界中の氷河が消えつつあります。




チベットでは立て続けに
超大規模の雪崩が発生しています。

 
日本の山でさえ
降雪は遅くなり
雪解けは早くなっています。


今はまだ
関心を持っている人は
少ないのかもしれません。

でも
とても近い将来
突然に
急激な海面上昇を引き起こす可能性は
とても高いことが予測されます。



いまから7年後には
とても大きな社会問題となっていることでしょう。


それでもまだ
私たちが出来ることは
たくさんあります。


まずは
一人一人が
自分には何ができるのか
それがどういう影響を及ぼすのか

よく考えて、

そして
行動です。


極地写真家シーマンさんが
飛行機に乗ることを自粛したのも
大きく貢献する一歩です。



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