米国北西部のワシントン州にある
ピュージェット湾。
絶滅に瀕したオルカの種Southern resident killer whales
が住んでいる場所です。
bellinghamherald.com
ここに飢餓に苦しむ野生のオルカの家族がいます。
Facebook
この海域では、
オルカたちの主な食料であるキングサーモンが激減しているのです。
オルカの写真家マーク・マルソンさんが撮影した一枚の写真。
crosscut.com/Mark Malleson
このオルカは
J34として知られている個体です。
マークさんは、J34を見て、
驚きました。
肋骨がかつてないほど
浮き出ていました。
冬の間にたくさん餌を食べたはずの
オルカが
この時期に、
こんなに痩せている。
これは、
冬の間に
十分な餌がなかったことを
意味しています。
オルカの餌の大部分は
キングサーモンであることが
糞便のDNA検査を使った研究によって判明しています。
オルカの削痩は、
キングサーモンの個体数の減少と関連していました。
J28と呼ばれるオルカは妊娠していましたが、
やはり飢餓状態のため
出産後に死亡。
現在
この海域のオルカの流産率は
50%以上となっていますが
これも飢餓と関連しています。
大きな直接的な原因は
気候の変動ではなく
人為的な要因にありました。
キングサーモンが激減した理由は
ピュージェット湾にそそぐ
コロラド川とその支流のスネーク川に作られたダムです。
このいくつかのダムによって
生態系が破壊され、
キングサーモンも産卵のために遡上することが出来なくなっていたのです。
その影響が
オルカに出ていました。
生態系は
人の人智を超えたところで
複雑に巡り合っています。
ダムを作るときに
オルカに影響を与えることなど
考慮されることはなかったのでしょう。
それは、オルカだけではなく、
たくさんの生物たちに影響を及ぼします。
「ダムネーション」という映画があります。
damnationfilm.net
こちらは予告編です。
公式ウェブサイトより
ストーリーの抜粋です。
破壊すべきダムがあるかぎり
自然の良さは人間が何もしなくてもいいこと。
以上映画「ダムネーション」公式サイトより引用
私たちは
開発するときに
あらゆる影響を考えて
未来への影響を考えて
行動する必要があります。
現在
ピュージェット湾のオルカたちを救うために
ダムを撤回して
本来の生態系を回復するための署名運動が始まっています。
secure.defenders.org
私たちが行ったことで、
大きな負の影響があっても
その問題点を真摯に考慮して
未来に繋げるのであれば
決して
失敗とはいいません。
「学び」です。
私たちは、
誰も初めから
完璧なんてできないのですから。
大切なことは
正しい理念で行動しつづけること
学びつづけること
です。


こちらも
ひかたま:オルカとネイチャーネットワーク構想
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ピュージェット湾。
絶滅に瀕したオルカの種Southern resident killer whales
が住んでいる場所です。

ここに飢餓に苦しむ野生のオルカの家族がいます。

この海域では、
オルカたちの主な食料であるキングサーモンが激減しているのです。
オルカの写真家マーク・マルソンさんが撮影した一枚の写真。

このオルカは
J34として知られている個体です。
マークさんは、J34を見て、
驚きました。
肋骨がかつてないほど
浮き出ていました。
冬の間にたくさん餌を食べたはずの
オルカが
この時期に、
こんなに痩せている。
これは、
冬の間に
十分な餌がなかったことを
意味しています。
オルカの餌の大部分は
キングサーモンであることが
糞便のDNA検査を使った研究によって判明しています。
オルカの削痩は、
キングサーモンの個体数の減少と関連していました。
J28と呼ばれるオルカは妊娠していましたが、
やはり飢餓状態のため
出産後に死亡。
現在
この海域のオルカの流産率は
50%以上となっていますが
これも飢餓と関連しています。
大きな直接的な原因は
気候の変動ではなく
人為的な要因にありました。
キングサーモンが激減した理由は
ピュージェット湾にそそぐ
コロラド川とその支流のスネーク川に作られたダムです。
このいくつかのダムによって
生態系が破壊され、
キングサーモンも産卵のために遡上することが出来なくなっていたのです。
その影響が
オルカに出ていました。
生態系は
人の人智を超えたところで
複雑に巡り合っています。
ダムを作るときに
オルカに影響を与えることなど
考慮されることはなかったのでしょう。
それは、オルカだけではなく、
たくさんの生物たちに影響を及ぼします。
「ダムネーション」という映画があります。

こちらは予告編です。
公式ウェブサイトより
ストーリーの抜粋です。
破壊すべきダムがあるかぎり
"ダムバスター"は挑戦し続ける
アメリカ全土につくられた7万5千基のダム。それらの多くは、川を変貌させ、魚を絶滅させ、それにもかかわらず期待される発電・灌漑・洪水防止のいずれにおいても低い価値しか提供していない。むしろダムの維持には高い経済的コストもかかっている。そんな負の面ばかりのダムを「撤去」する選択が、アメリカでは現実になってきた。だが「ダム撤去」が当たり前に語られるようになるまでには、「クレイジー」と言われながも川の自由を求め続けてきた人びとの挑戦があった。彼らのエネルギーにより「爆破」が起こるドキュメンタリー。
自然の良さは人間が何もしなくてもいいこと。
ただそのままにしておけばいい。
地球の血管にも例えられる川。ダムが及ぼす影響は、私たち生き物すべてに及ぶ。ダムが撤去されたとき時、川は解放され、みずから元の姿に回復していく。本作品が映し出す川の生命力と美しさは、人間も自然の一部なのだということを改めて気づかせてくれる。そして、技術により自然を征服してきた過去と決別し、新しい未来をつくりだす希望の光を見せてくれる。製作責任者はパタゴニア創業者のイヴォン・シュイナード。共同プロデューサーは生態学者で水中写真家のマット・シュテッカー。
私たちは
開発するときに
あらゆる影響を考えて
未来への影響を考えて
行動する必要があります。
現在
ピュージェット湾のオルカたちを救うために
ダムを撤回して
本来の生態系を回復するための署名運動が始まっています。
(2017年2月11日現在
署名活動は取り止めになりました。
理由はわかりません。)

私たちが行ったことで、
大きな負の影響があっても
その問題点を真摯に考慮して
未来に繋げるのであれば
決して
失敗とはいいません。
「学び」です。
私たちは、
誰も初めから
完璧なんてできないのですから。
大切なことは
正しい理念で行動しつづけること
学びつづけること
です。


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コメント
コメント一覧
何かあったのですね。
私は昔から人間が絶滅すれば手っ取り早いのに、と過激な事をずっと思ってました。
今は少し変わりましたが。
署名運動、裏から手が回って取りやめになったのでしょうか、歯痒いです。
でもダムの撤回は、かなり人にも動物にも大きな問題です。
人の都合だけを優先すれば、長い歴史の中で生きてきたオルカは絶滅するでしょう。
きっと裏で何か大きな力が働いたのでしょう。
動物を絶滅させると地球が駄目になります。
最後は人が住めない地球になります。
地球は人間の為だけにあるのではないはずです。