ジェブちゃん。
2歳ベルジャン・マリノア犬。

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とても優しいわんこです。
昨年1月にジェブの飼い主が死亡。
ジェブは、動物保護団体に引き取られました。



その保護団体のボランティアが、
ジェブはとてもいい犬なので自分の父ケネス・ジョブさんの介助犬によいと判断し、
里親となることに決めました。

米国ミシガン州セントクレアに住むケネスさんは、
筋萎縮と感覚障害を特徴とする難病のシャルコー・マリー・トゥース病という神経疾患を患っていました。
ケネスさんは、ジェブを一目見てすぐに気に入りました。

そしてそのまま、
ジェブはケネスさんの家庭の一員として幸せに暮らすようになりました。

ジェブは
ケネスさんのよい相棒となりました。

imrswashingtonpost.com


事件が起きたのは昨年8月24日。
ケネスさんの近所に住むクリストファー・サワさんが、
自宅の庭で愛犬のポメラニアン「ヴィラッド」が死んでいるのを発見しました。


サワさんは、
すぐに警察に通報。

亡くなったヴィラッドの近くに
ジェブが立っているのを見たと証言したことにより、
動物管理当局が駆けつけ、
ジェブは捕獲されました。

9月19日
セントクレア郡の裁判所は
サワさんの証言によってジェブを「危険な動物」と認定し、
殺処分を命じる判決を言い渡しました。


でも
証拠も無く
一方的な証言だけで
愛する犬の殺処分を言い渡されたケネスさん一家は、
納得しませんでした。

ジェブはとても優しい犬なのです。
同居しているウサギにも優しい。

ケネスさん一家は、
人間の裁判で使われるDNA鑑定を依頼し、
事実を明確にすることにしました。

この時点で咬み殺されたブラッドの遺体は
凍結保存されていたために
DNA鑑定が可能でした。

ケネスさん一家は
ブラッドの傷口に残っていたDNAと
ジェブの口から採取したDNAを
フロリダ大学の法医学センターに送って
鑑定を依頼しました。


 
10月24日
法医学センターから鑑定結果が送られてきました。

傷口のDNAは、ジェブのDNAとは一致していませんでした。
法医学センターの鑑定官は
「(ブラッドを)咬み殺した犬はジェブではなく、別の犬。」と結論つけました。


ジェブの無実が確認されました。



動物管理局に9週間も拘束されていたジェブはすっかり痩せてしまい、
さらには
人を怖がるようになってしまいました。

ようやく家に帰還

imrs (1)washingtonpost.com





いまは
ようやく幸せな日々を取り戻しています。
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犬は
人と違い所有物扱いのため
DNA鑑定対象にはならないそうです。

当事者が自力でDNA鑑定を行うしかありません。

でも
今回は無事に無実が証明され
殺処分されずに済みました。


証拠もなく
一方的な証言だけで
殺処分を言い渡すのは、
犬の立場がいまだ軽く思われているからなのでしょう。


今日もありがとうございます。
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