20世紀初めには、およそ1000万頭がいたといわれるアフリカゾウ。
象牙を目的とした殺戮によって、
40万頭ほどまでに激減しています。
さらに、
過去25年間に押収された象牙は、
1本当たり8.5kgから4kg前後にまで小さくなっています。
ゾウは、
5年おきにしか妊娠することは出来ず、
また成長するまでに長い年月がかかります。
密猟のスピードが加速したことにより、
若い個体が密猟の対象となったこと、
そして、
よりお金になる大型の象牙を狙った殺戮により、
大型の牙を持つゾウの遺伝子が絶えてしまったのです。
この写真は3年前に殺された伝説の巨ゾウ 「サタオ」です。
NBC News
他のゾウと比べて、この圧倒的な牙の大きさ
Mark Deeble
地球上最後の巨象サタオも先日密猟者に惨殺されました。
次に大きな牙を持つゾウも
この後すぐに射殺されました。
巨大な牙を持つ巨象二頭が続けて射殺されたのです。
こうして
世界最大のゾウたちは
地球上から消えていきました。
いま、
サタオたちに次いで
比較的大きな牙を持つゾウ「グレートタスカーズ」は
地球上にかろうじて25頭存在しています。
そのうちの貴重な一頭が
今月
またケニヤ南東部ツァボの国立公園で
殺されてしまいました。
どうやら
毒矢で毒殺されたそうです。
サタオ二世です。
享年50歳。

サタオ二世の牙は
切断されず
ついたまま発見されました。

在りし日のサタオ二世です。

このまま
多くの人が
無関心なうちに
ゾウは絶滅へと近づいています。
特に
大きな牙を持つ「グレートタスカーズ」は
まもなく絶滅を迎えることになります。
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森井 啓二
ガイアブックス
2016-07-26
コメント
コメント一覧
同じ人として、情けないし、悲しすぎる。
他の命も自分と同じように大切に思いやる、光の魂で溢れる地球になることを願ってやみません。
除草剤にしろ、農薬にしろ、
だったら草が伸びっぱなしでも笑える貫禄(笑)?を養うこともできるし、
虫食いだろうが形が不揃いだろうが、
それも笑って食卓を囲むぬくもりがあってもいいだろうに…と思います。
もう、
いまの社会基盤は崩れていくような。
ありがとうございます。
こういった動物の情報はもっと多くの人に知ってほしいとは思いますが、多くの人は無関心なのですよね。
象の牙や、サイの角を 切り落としてしまったほうがいいのでは・・
もちろん、そんなことは悲しいことだけれど、今は絶滅を防ぐ方が先かと。
日本は、グレートタスカーズを絶滅させた、A級戦犯だったのだもの・・
ハンコや、飾り物で、ずいぶん象牙を見てきました。
(もちろん私は持っていないです)
保護するための費用を少しは負担すべきかとも思います。
関係ないですが、私が住む札幌には、動物園に象がいなくなりました。
高齢で死んでしまったからです。
ずっといないままでいいです。
象は、象が野生で暮らせる国に、野生のままで暮らすのがいいです。
絶滅種の復活も出来そうではありますね
人間の経済圏が広がるにつれて、
より大きな土地が必要な動物は現象の一途
であれば、いっそのこと今いる象のDNAを全て保管した上で
一括管理保護を行った方が、確実に保護は出来そうです