エンケラドゥス。

土星の第二衛星です。

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エンケラドゥスには、
木星の衛星のイオや海王星の衛星トリトンと同様に、
微量な大気があることが確認されています。

以前からこの星には、
太陽系生命体のいる有力な候補地とされてきました。
 

エンケラドゥスの地表面は比較的新しい氷で覆われているために、
反射率が高く、
太陽系の中で最も白い星として観測されます。 

氷の下には海が存在し、
氷の粒や塩分などの有機物を含む水蒸気が
地表の割れ目から噴出しているのが確認されています。

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エンケラドゥスの地表面のひび割れは、
活発な地質活動をしている証拠であり、
このひび割れから噴出する新しい氷によって絶えず塗り替えられているものと推測されています。

このひび割れは、「タイガーストライプ」と呼ばれています。

今回NASAからの発表では、
エンケラドゥスの氷の下の海から
水素分子を発見したとの発表がありました。

水素は、
原子生物のエネルギー源として利用されるために
生命が存在する条件が整っているとのことです。

例えば
地球の深海にいるメタン生成菌は、
水素と二酸化炭素からメタンを合成して、
生存に必要なエネルギーを作り出しています。

エンケラドゥスからは
すでに
塩化ナトリウムや炭酸塩、二酸化炭素、メタンなども検出されています。

今回検出された水素がこれらに加わることによって、
まず組成的な面から
メタン生成菌の生存に必要な条件は揃ったことになります。

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そして
エンケラドゥスの海底には
地球と同じように熱水が噴出しているようです。

これで
熱源と有機物と水があることが確認されましたので
生命体がいる可能性は十分に高まります。

現在この条件が確認された星は、
地球以外ではこのエンケラドゥスだけです。
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今回の発見に貢献したカッシーニ探査機は、
NASAと欧州宇宙機関(ESA)の共同開発で、
1997年に土星を調査するために打上げられました。
beyoutube



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土星を探索して成果を上げているカッシーニですが、
20年経って
今年の9月に引退の予定です。



こちらも
ひかたま:美しい土星の環


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