インドネシア中部ジャワ州スマランにあるカンポン・ペランギ村。

カンポンとは村、
ペランギとは虹
という意味です。

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この村は、
住民と知り合い以外は誰も立ち寄ることのない、
汚いスラム街でした。

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行政は、ここで経済活性化対策を試みました。
この村落に隣接するフラワーマーケットを改修して
観光客を呼び込もうという計画です。

そして
96億ルピア(約8,000万円)の費用を計上し
新しいフラワーマーケットが完成しました。

ところが
この綺麗なマーケットの隣にある荒れて古びた村の風景によって、
綺麗なフラワーマーケットの客足が伸びません。

行政では、
さらに30億ルピア(約2500万円)かけて村ごと改修する計画を考えましたが、
すでにそんな高額の予算はなく
計画は頓挫。

その時に
この地区の中学校のサラメット・ウィドド校長先生は、
村も安価な予算で活性化しようと、
インドネシアの他の地区でカラフルに塗り替えるアイデアを
この村にもやってみたいと提案。

州政府は、
この村の建物232軒分の塗り替え費用として、
村ごと改修する予算の10分の1の
3億ルピア(約250万円)の予算を計上してくれました。


そして
あっという間に村中がカラフルに塗られていきました。

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すると、
この虹色の村は
マスコミで紹介されたのをはじめ
SNSで瞬く間に拡散され、
世界的にも有名な観光地へと生まれ変わりました。

あちこちの壁にはアートも。
rainbow-village-boredpanda.com


村では
観光客が増加したために、経済的にも改善してきました。
観光客向けの商売なども増え始めています。



そして
この美しい村の景観を維持しようと、
村民たちは積極的に清掃を行っているそうです。

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同じような例は
世界各地にあります。

ブラジルのリオデジャネイロの北25kmの位置に
ヴィラ・クルゼイロVila cruzeiroという地区があります。

ここは貧困地区で
犯罪の絶えない危険な地区でした。

gazou6logmi.jp

ここでは最初は1つの建物だけをカラフルにするつまりでした。

でも、
地元住民たちとのバーベキューで交流したことがきっかけで
賛同する人たちが増えていき、
大手新聞にも「悪名高いスラム街に野外ギャラリー誕生」ととりあげられて
ペイントする建物の規模が拡大していきました。

日本風のペイントもあります。
gazou21logmi.jp


gazou24logmi.jp

現在もこの活動は続いています。

街は
どんどんカラフルに変わっていくと
人々の心も明るく元気になっていくようです。

gazou30logmi.jp

色の力。



世界の多くのさびれた街でも
この試みが始まっています。



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