将棋界の新星・藤井聡太四段の快進撃が素晴らしいです。



将棋の世界というのは
とてもとても厳しく
その中で勝ち続けるというのは
本当の天才にしかできないことです。


ShogibanWikipedia


プロ棋士の登竜門に「奨励会」があります。
励会は六級から入会できます。
すでに入会する時点で
地元では県の代表になるレベルの実力が必要で、
最も優秀でなければ入れません。

それから、
6級~1級までの昇級する条件は、6連勝、9勝3敗、11勝4敗、13勝5敗、15勝6敗。

ここで優秀な棋士たちがふるい分けられます。

初段~三段までの昇段する条件は、8連勝、12勝4敗、14勝5敗、16勝6敗、18勝7敗。
ここでさらに優秀な棋士だけが生き残ります。

三段から四段への昇段は、年2回の三段リーグに参加し、1・2位の成績を取ること。
ここではさらにさらに優秀な棋士たちだけ生き残ります。

このように
段位を上げるごとに優秀な天才たちだけが生き残り
どんどんハードルが高くなっていきます。

そして
三段で
「三段リーグ」に入り、
ここまでのぼりつめた優秀な棋士たちとさらに熾烈な争いを行い
26歳までに三段リーグで1位か2位にならなければ
プロにはなれないのです。

棋士になれるのは年間たったの4人のみ。

プロになった棋士の人たちは
天才中の天才だけなのです。

さらにその中で
勝ち続ける藤井聡太さんは本当にすごいと思います。


テレビで藤井さんの活躍を見て
うちの子も棋士に、
と安易に考えられる世界ではないようです。




かつての天才棋士で
元日本将棋連盟会長だった米長 邦雄永世棋聖がいます。

驚くことに
趣味は囲碁で、こちらの方も囲碁八段と天才です。

天才4人兄弟の末っ子で、兄三人よりも別格で頭が良く、兄三人は東大ですが、
「兄達は頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから将棋指しになった」
と述べたと言われています。


私が大好きだったのは、
この永世棋聖の頭の回転の良さと自由奔放さ。
既存の枠にはまらずに、
とても自由に生きた人として有名になりました。

あまりに自由すぎて
「あの人だけは連盟の会長にしてはいけない。」
との意見もあったようですが。


格式あるお堅いイメージの日本将棋連盟のウェブサイトでも
会長自らピースサインするお方。
とても好感が持てます。
52525245451syougi 日本将棋連盟


そして
晩年に話題となったのは、
やはり
Twitterでした。



それまで
雲の上の存在であった永世棋聖のつぶやきは、
多くの人に衝撃を与えました。

yone7Twitter



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「トイレはずい分遠いところにあるなあ。オシッコは近いのに。」

「岩盤浴なう。随分混んでるなあ。松茸がいっぱいある。」

「後藤田正純先生「男には乗り越える毎に強くなる場が3つある。それは修羅場、正念場、ドタン場である」「あっ。忘れていました。濡れ場の切り抜け方が一番です」。しっかりせんかい。」

「静岡なう。ホテルの最上階です。「大きな池が見えるなあ」「違うよ。あれは海だよ」」

「9月1日は防災の日。恐妻家の友人の弁。「365日忘妻の日であって欲しい」。暴妻訓練が必要かも。」

「電車なう。「ペットの犬が乗ってるけど良いのかなあ」「猿みたいな人も乗ってるからね」」

「一本10万円以上のワインを空けるかどうか。「あのー。ハウスワインを皆で飲んで、それは私が持ち帰るというのはどうでしょうか」即、却下されました。」

「母娘連れが電車で席を譲られました。ピアノのおけいこに行く途中みたい。私が隣だったので、「ママが美人だから席を譲ってくれたんだよ」とママに聞こえるように、そっと子どもに言っておきました。」

「今日は新人歓迎ボーリング大会。私は欠席ですが、福澤諭吉さんを代理出席させますのや。」

「4月1日。今日はうそをついてもいい日。何か驚かせようと思いましたが、うそをついたことがないもんで、いい案が浮かびませんでした。」

「「一円まけてくれませんか」「ダメ、ダメ」。コンビニで208円の買い物をしたところ207円しかない。1000円札を出したが、硬貨で999円あるのだからずしりと重い小銭入れになりました。」

「お花見。「ずい分人がいるなあ」「サクラじゃないかしら」」

「ビンラディン殺害と米当局。もっと早くゴルゴ13に頼めば良かったのに。」

「数学力低下が問題とか。論理力不足らしい。授業に将棋を導入したら簡単に解決するのになぁ。」

「軽井沢の教会のことを思い出した。「神父さん、私はバージンロードを歩くことは出来ません。娘はバージンではない筈です」「それは違います。バージンのような氣持ちで歩くという意味でございます。さ、さ、お歩き下さい」。あの時は娘に悪かったかなぁ。」

「今週は二度、記者会見がありました。「この1週間は米長ウイークでしたね」「それ、weakかね、weekかね」」





米長永世棋聖は、
中原誠棋士との十段戦前に
週刊誌に全裸写真を掲載したこともありました。




「自由奔放」
のびのびとしていて、既成観念や常識にとらわれず、他人の目を気にせず、個性的な表現をしているさまを言います。



今の社会では
あらゆることがマニュアル化され、
多くのルールが作られ
それに沿って行動することが求められます。


これは多くの人が生活するうえで必要だったから制定されたわけですが、
例外に関しては認めないという
融通の利かない固いものにせざるをえません。

そのため
便利に利用するはずのルールが、逆に自由を制限してしまうことがあったり、矛盾するような行動をとらなければならないという本質から少し外れたおかしな現象も起きているのも確かです。


規則を破ってもいいということではありませんが、
物事の本質をしっかりと理解した上で行動すれば、
本質から外れた規則よりも、
有益であるということもあります。

人に迷惑をかけるようでは
「自分勝手」でよくありませんが、

他人にも有益な行動であるならば
とてもいいことだと思います。

今の時代には
自由奔放さも
それを許容するおおらかさも必要。

今の社会に浸透している価値観よりも
私たちの本来持つ価値観はもっともっと広い視野に立ったものなのです。

こういった広い視野に立った活動は
社会に新鮮なエネルギーを与える原動力になります。



藤井聡太さんもぜひ自由奔放な棋士になってほしいですね。


米長 邦雄永世棋聖は、
ツイッターの影響で
「将棋の名人」というよりも
「うんこなうの人」として有名になってしまったのは
ちょっと残念です。


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