渡りをする動物といえば
渡り鳥を思い浮かべますが、
オオカバマダラなどの小さな蝶から
トナカイ、カリブー、イルカ、クジラ、シマウマ、ヌー、トムソンガゼルなどの
大型の動物まで
さまざまな動物たちが渡りをします。
その中でも迫力があるのが、
100万頭を越えるというアフリカのヌーの大移動です。
robertharding.com
ヌーは、
毎年乾季が来る6月から7月にかけて、
西へ移動し
1月以降サバンナに雨季が来ると
再び出発した東へと戻ります。
大移動のときに
一番よく報道されるのは
大きなマラ川の川渡りです。
robertharding.com
一気に
大量のヌーがマラ川を渡っていきます。
Robert Hardingさんの写真が
とても美しいです。
robertharding.com
中には
川を渡る最中にワニに食べられてしまう個体もいますが、
それはごく少数だとされています。
robertharding.com
実際に多いのは
慣れない川を渡るときの溺死。
川の流れに流されてしまい、
死んでしまいます。
robertharding.com
実際に、
毎年マラ川でヌーが溺死するヌーの数を
研究した人がいます。
ヌーの推定溺死数は、
年間平均6250頭、
合計体重は、1,100トンにおよぶことが判明しました。
さらに
驚くことに、
溺死したヌーの大量の死体が、
マラ川の重要な栄養源になっていたのです。
腐敗したヌーの死体は、
さまざまな面で栄養となりますが、
中でも特に
骨は
川底に残ると完全に分解するまでに約7年かかります。
その間に骨から少しずつリンとカルシウムが水中に放出されていきます。
特にリンは、
植物や動物の成長に欠かせない必須ミネラルです。
さらに、
ヌーの骨の表面には増殖した微生物の膜で覆われて、
これは川の中の生物たちのエサにもなっています。
陸上の動物たちの身体が
水中の生態系にも大きな影響を与えていることは
まだ最近になって判明したことです。
人間だったら
川に死体が浮いていたら
汚いとか
水が腐るなどと思ってしまうのでしょうね。
森の中でも
樹木が倒れて死ぬと
森の生き物たちの栄養になり
循環していきます。

それは森だけではなく、
川を含むあらゆる生態系で行われていることです。
私たちは
川で溺れて亡くなった動物たちが
川の栄養になっていることですら、
最近まで理解していなかったことです。
亡くなっても
ほかの生き物たちのために役立っています。
生き物たちも鉱物などの非生物たちもあらゆるものが循環しています。
一昔前までは
植物が小さな動物に食べられ、
小さな動物が大きめの動物に食べられ
大きめの動物は大きな動物に食べられ・・
という単純な食物連鎖が循環だと思われていたものが
いまは
植物も動物も、そして微生物もウイルスも鉱物も、
水も、
大きな山や川や海も
さらには目に見えない光や風、火といったものまで
あらゆるものが複雑に循環しながら一つに繋がっていることが
理解され始めました。
私たちは
空気を吸って
空気中の20%の酸素を肺に入れて
16%の酸素を吐き出すとともに
約4%の二酸化炭素を吐き出します。
その吐き出した二酸化炭素は
植物たちの光合成に使われています。
どちらもなくてはならない存在。
でも
人は
欲望のまま過剰に樹木を切り倒してしまいます。
こんな単純な循環でさえ、
多くの人には意識されていないのです。
人が
自然界の素晴らしいシステムをもっと理解していけば
自然界を破壊することを止めて
よりよい地球環境の回復と創造に役立っていくのではないでしょうか。



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渡り鳥を思い浮かべますが、
オオカバマダラなどの小さな蝶から
トナカイ、カリブー、イルカ、クジラ、シマウマ、ヌー、トムソンガゼルなどの
大型の動物まで
さまざまな動物たちが渡りをします。
その中でも迫力があるのが、
100万頭を越えるというアフリカのヌーの大移動です。

ヌーは、
毎年乾季が来る6月から7月にかけて、
西へ移動し
1月以降サバンナに雨季が来ると
再び出発した東へと戻ります。
大移動のときに
一番よく報道されるのは
大きなマラ川の川渡りです。

一気に
大量のヌーがマラ川を渡っていきます。
Robert Hardingさんの写真が
とても美しいです。

中には
川を渡る最中にワニに食べられてしまう個体もいますが、
それはごく少数だとされています。

実際に多いのは
慣れない川を渡るときの溺死。
川の流れに流されてしまい、
死んでしまいます。

実際に、
毎年マラ川でヌーが溺死するヌーの数を
研究した人がいます。
ヌーの推定溺死数は、
年間平均6250頭、
合計体重は、1,100トンにおよぶことが判明しました。
さらに
驚くことに、
溺死したヌーの大量の死体が、
マラ川の重要な栄養源になっていたのです。
腐敗したヌーの死体は、
さまざまな面で栄養となりますが、
中でも特に
骨は
川底に残ると完全に分解するまでに約7年かかります。
その間に骨から少しずつリンとカルシウムが水中に放出されていきます。
特にリンは、
植物や動物の成長に欠かせない必須ミネラルです。
さらに、
ヌーの骨の表面には増殖した微生物の膜で覆われて、
これは川の中の生物たちのエサにもなっています。
陸上の動物たちの身体が
水中の生態系にも大きな影響を与えていることは
まだ最近になって判明したことです。
人間だったら
川に死体が浮いていたら
汚いとか
水が腐るなどと思ってしまうのでしょうね。
森の中でも
樹木が倒れて死ぬと
森の生き物たちの栄養になり
循環していきます。

それは森だけではなく、
川を含むあらゆる生態系で行われていることです。
私たちは
川で溺れて亡くなった動物たちが
川の栄養になっていることですら、
最近まで理解していなかったことです。
亡くなっても
ほかの生き物たちのために役立っています。
生き物たちも鉱物などの非生物たちもあらゆるものが循環しています。
一昔前までは
植物が小さな動物に食べられ、
小さな動物が大きめの動物に食べられ
大きめの動物は大きな動物に食べられ・・
という単純な食物連鎖が循環だと思われていたものが
いまは
植物も動物も、そして微生物もウイルスも鉱物も、
水も、
大きな山や川や海も
さらには目に見えない光や風、火といったものまで
あらゆるものが複雑に循環しながら一つに繋がっていることが
理解され始めました。
私たちは
空気を吸って
空気中の20%の酸素を肺に入れて
16%の酸素を吐き出すとともに
約4%の二酸化炭素を吐き出します。
その吐き出した二酸化炭素は
植物たちの光合成に使われています。
どちらもなくてはならない存在。
でも
人は
欲望のまま過剰に樹木を切り倒してしまいます。
こんな単純な循環でさえ、
多くの人には意識されていないのです。
人が
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自然界を破壊することを止めて
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コメント
コメント一覧
ヒトもその自然界のシステムの一部であることを忘れずにいたいですね。
目指すは「私はあなたであり、あなたは私でもある」という境地ですね。
いつも心に響く記事をありがとうございます -☆