犬インフルエンザ。

dogfluH3N2ouveterinarypracticenews.com

インフルエンザは
犬にもあります。


でも
最初に行っておきますが、
日本では犬インフルエンザの感染が確認された犬は、
今のところ一例もありません。


日本で蔓延する似たような伝染病は、
咳のしつこい通称「ケンネルコフ」と呼ばれるパラインフルエンザウイルス感染症です。


犬インフルエンザは
これよりも重い症状が出やすいとされています。

でも
米国では
犬インフルエンザが発生し
今年再び流行しています。



現在同定されている犬インフルエンザ株は、
H3N8型

H3N2型
の2種類です。


特に最近は
H3N2型が拡がっています。

H3N2型は、鳥から犬に感染が成立したと推測されています。
2005年にアジアで初めて確認された新しい株で
2015年に韓国から米国に持ち込まれた犬によって感染が拡がりました。

H3N2型は、
2004年に発生したH3N8型よりも感染力が強く
シカゴから始まった流行は
短期間のうちに
フロリダ州、ジョージア州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、ミズーリ州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テネシー州、テキサス州まで拡がり、
300頭以上が罹患しました。

残念ながら
何頭かは亡くなったようです。
現在のところ
死亡率は3-5%と言われています。


この春
再び流行してから
いくつかのドッグショーの開催が中止となりました。

今回の流行感染源の一つはドッグショーだったようです。



犬から人へは感染しませんが、
犬同士では
H3N2型ウイルスに暴露された犬の約80%が発病すると言われています。


症状は、
人のインフルエンザと似ていて
発熱し、咳が出始めます。
通常の犬では、症状は1週間ほど続き、
犬によってはその後しばらくの間咳が残ることがあります。

他の感染症と同様に、
特に高齢犬や若齢犬、他の疾患で体力や免疫力が低下している場合には、
重症化することもあります。

また感染した20%ほどの犬は
全く症状が出ません。

特効薬は治療薬はないため、
安静第一にして、
状態が悪い場合には
輸液などの症状に応じた対症療法を行うしかありません。


この犬インフルエンザは
猫にも感染するという報告もあります。

米国では
H3N8型とH3N2型のどちらもワクチンが発売されています。
人と同様に最初は二回接種、その後は年一回接種するワクチンになります。
保護施設、ドッグホテル、ドッグランなどイヌが集まる場所によく行く場合には
感染に注意が必要なようです。

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こちらは英語版です。





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