地球コロナ

地球大気が宇宙空間に発する大気光のことです。

ジオコロナ(地球水素コロナ)といって
空気中の水素による輝線が最も強いことが知られています。


写真は
2015年1月9日にLAICAが撮像した地球水素コロナの様子。
中央の〇が地球の位置と大きさを表しています。
左側が太陽方向。
太陽光放射圧により水素原子が反太陽方向に伸ばされています。
mknpps000000862r立教大学




1972年にアポロ16号の宇宙飛行士によって
月から初めて地球コロナが撮影され、
その後もデータが蓄積されてきましたが、
いままで
より遠くから地球コロナの全体像を観察することはありませんでした。




今回
立教大学の研究チームが
宇宙望遠鏡「LAICA」を搭載する
超小型深宇宙探査機「プロキオン:PROCYON」が
地球から1500万km離れた宇宙から地球コロナを撮影しています。


mknpps000000868i立教大学



これによって、
ジオコロナが
地球から24万km先の宇宙空間にまで広がっていることが判明したようです。
これは
地球の直径の約20倍先にも
ジオコロナが拡がっていることを示しています。

アポロ16号に乗って撮影したときの
約10倍程度まで遠方に拡がる発光がとらえられたことになります。


さらに
地球公転面に対して対称な形状であることや
水素大気の分布は磁気圏活動の影響を受けにくいことも
初めて確認されました。


地球では、
海の存在によって水素大気が大きく拡がっているそうです。

宇宙にある惑星の水素大気の惑星コロナの拡がりを確認できれば
その惑星が
地球のように海があるかどうかが推定できます。

海があれば
生命体が存在する可能性が高くなります。

水素コロナの観測は
地球の環境に似て生命がいる可能性のある惑星を探索するのために
重要なポイントの一つになってくるようです。




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