釣りでは、
キャッチ&リリースという行為があります。

釣りで釣った魚を生かしたまま、
捕獲した水域・地点に再び放流する行為です。

基本的には
釣った魚に対して無益な殺生をしないことや
生物資源を保護するという観点から
行う行為のようです。

でも
人間が一方的に楽しむ代わりに、
釣針で釣った魚には、
極度のストレスと外傷を与える行為であり、
動物虐待とする見方もあります。




fishnews.ucr.edu

実際に
釣り針によって口に穴があけられてしまった魚が
再放流されたときに
どのくらいの影響を受けるのかを調べた研究があります。



ffdjeb.biologists.org


この研究では、
ウミタナゴ科のシャイナーパーチ(Cymatogaster aggregata)20匹を用いて
釣り針を使って釣り上げた群と
網で採った群を使い
餌を食べる様子をハイスピードカメラで撮影して
比較観察しています。

その結果、
口の開き方
口の開きが最大に達するまでの時間、
あごの突き出し方、
餌との距離といった点では大きな違いはみられませんでした。

しかしながら、
釣り針で傷ついた魚の群は、
餌を吸い込む最大速度が対照群と比べて大幅に低く
採餌能力が低下したことが判明しました。


これは
口腔内壁に釣り針による穴が開いたことで
口に吸い込む水の速度が減少してしまうことが原因と確認されました。


この他にも
釣られ時の激しいストレスや
釣られた時につかまれた衝撃については考慮されていません。





こういう記事を書くと
魚を食べる方が残酷だ、という極論を言う人も出てきますが、
自分のできる範囲で
自然界の生き物に優しく接する気持ちは
大切だと思います。







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