クマ棚
というものを
山で見られることがあります。


ツキノワグマは
冬眠前の時期には栄養価の高いドングリを好んで食します。
冬眠前のクマの体重は
増加しますが
その脂肪分の多くはドングリに頼っています。

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通常クマは、
豊作の年には
落ちてきたドングリを食べることが多いようですが、

凶作になると
木に登って
ドングリを食べます。

クマは体重が重いので
枝の先まで到達することはできません。

自分の体重を支えられる幹の分岐まで登ったら、
そこに座って
ドングリの実っている枝を
手で手繰り寄せて食べているのです。

枝が折れてしまった場合には
木の下に落とします。

森の中では
こういった折れた枝がたまに見られます。

中途半端に折れた枝は
そのまま手で持ちながらドングリを食べます。


こうして太い幹に座ったクマさんが
次々と枝を手繰り寄せてドングリを食べた後は
折れ曲がった枝が重なって、
まるで棚のようになります。

この状態の枝を「クマ棚」と言います。


山のドングリが凶作の年には
クマ棚は多く作られるようです。


私は
こういったクマさんたちの採食跡を見るだけでも
なぜか
嬉しくなります。


今後とも
日本ではクマさんたちが繁栄してほしいと願っています。



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