今日はライオンの話

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私がこの写真を撮った時は、
真横についてくれて至近距離でしたが、
とてもかわいくて大きな猫といった感じです。




人は自分よりも大きくて強そうな動物を、
「猛獣」
と呼びます。



本当に怖い動物なのでしょうか?
本当に獰猛なのでしょうか?




インドでは、
人と野生相物の紛争が多く、

この15年間で400名の人が野生動物たちに襲われ、
命を落としています。


そして
その報復として、
数多くの野生動物を殺戮しているという悪循環に陥っているのです。



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でも、
動物が人を襲うのは、
何らかの理由があるはずです。



さて、

南アフリカのヨハネスブルグ近郊に
私営の野生動物保護施設「ライオンパーク」があります。



ここで保護されたライオンやハイエナ、チーターなどの野生動物を保護しているのが、
動物学者のケビン・リチャードソン さんです。

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彼は、
1974年に南アフリカで生まれ、
大学では解剖生理学を専攻。

最初の仕事は、手術後のリハビリ。

そこで彼は、
地元のライオンパークからの依頼で、
ライオンと運命的な出会いをすることになったのです。 

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ケビンは仲間たちと共に、
ライオンを中心に、
いわゆる猛獣達と共に20年近く暮らしています。




彼は、
餌を使って服従させるといった一般的な調教方法はおこないません。


彼は、
独学で動物行動学を学びました。


そして、
群れを支配するのではなく、
群れのメンバーとしてライオンたちと接し、

ライオンたちもケビンを受け入れているのです。
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深い愛情と忍耐力で、
長い年月をかけて、
ライオンたちの信頼を獲得していったのです。



愛と信頼。
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ケビンは、
ライオンたちのケンカの仲裁も素手で行っています。


唸り合っているライオンたちの間に入る。

猫のケンカの仲裁でさえ、とても危険なのに・・・。


緊急用に唐辛子スプレーを持っていますが、
ほとんど使うことはないそうです。
 

 
彼は、
新聞、雑誌、TV番組などで紹介され、
「ライオン・ウィスパラー(ライオンと心繋っている人)」
として世界的に有名となりました。


そして本も書き、映画も作りました。

kivinbookAmazon.com

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映画は、
その興行収入を動物保護施設の運営に充てる予定でしたが、

あまり上手くいかなかったようです。

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彼のウェブサイトはこちら。
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動物たちは、
本当に心開けば、
受け入れてくれる。


それを実践している人たちは、
世界各地にいます。 


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私たちが、
思い込まされている
「大きな動物は獰猛」
という幻想



本当は、獰猛なんかじゃない。


人が怖いと勝手に思い込み、
心を開こうとしないだけではないでしょうか?


本当に獰猛なのは、人間の方。



 

アフリカのライオンは、
このたった50年間で

10万頭から3万2千頭に一気に 
激減。


テリトリーの75%をたったの半世紀で失いました。

この激減の原因は、
もちろん
人の欲望と活動によるものです。


アフリカでは、
いまだに
ライオンを遊びで銃で撃ち殺すこともあります。


アジアのトラが減ったので、
その代替品としてライオンを漢方薬として、
使うこともあります。

主に性欲を増幅させるという狂った目的のためです。


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西アフリカでは、
もうライオンが
絶滅寸前にまで追い込まれています。

生息域が
1%未満に縮小してしまいました。




大型のネコ科の動物たちは、
あと
20年で絶滅してしまうという
専門家の悲観的な予測も出始めました。



日本では猫好きの人があふれている割には
自分たちには関係のない大型のネコ科の動物たちには
とても冷淡です。


猫好きの
大部分は
小さな猫にしか興味がないのでしょうか?


多くの大型猫種が
絶滅に瀕している緊急事態にも関わらず
誰も気にも留めることはない。



先日のホワイトライオンのトロフィーハンティング射殺阻止の署名では
日本でもいくつかの団体が協力してくれて
広報活動を行いました。

これは
ウェブでクリックするだけの作業で、
日本語でできるようにしたのですが
実際に
署名に参加してくれた人はほとんどいませんでした。





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私たちは、
大きな動物=獰猛という妄想から離れて、

素直な眼で、
心を開いて
すべての生き物を見てみる必要があります。 




心を出来る限り大きく開いてみること。

それは、
人と動物だけでなく、

人と人の関係も。

一つ一つの関係に対して、
相手の存在に対して、
しっかりと
心を開いてみる。



それを
小さなところから一つ一つ実践していく。

それが
身近な人間関係のささいな争いから

今世界中で起きている戦争まで、
解決に繋がる道ではないでしょうか? 




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