アーミッシュ。

米国ペンシルベニア州や中西部やカナダのオンタリオ州などに居住し、
キリスト教を中心として
共同体に忠実で
深く互助的な関係で結ばれている集団です。

amishtelegraph.co.uk



米国に移民した当時の昔ながらの生活様式を維持しており、
原則として
新しい現代文明の機器を生活に導入することはありません。

したがって
日常生活では家庭内では電気も使わず、現代的な機器もありません。
農耕や牧畜によって自給自足生活をしています。
農業はすべて
無農薬有機栽培のみです。


決して現代文明を否定しているわけではなく
文明の利器が
自分自身の純粋性を保てる道具かどうかを慎重に判断します。

移動手段は主に馬車を利用していますが、
米国では
方向指示器を装備することが法律で義務付けられているため、
風車や水車によって充電した蓄電池を利用しています。



アーミッシュでは、
16歳になった時に
一度コミュニティの掟から離れて
俗世で暮らす「ラムスプリンガ」という期間を設けています。

この時期は、
アーミッシュの集団生活から完全に離れて、
通常の米国で行われているあらゆるものを経験する期間が作られます。

この期間にいる子供たちは、俗世間のあらゆることを体験することができます。
お酒もタバコも、ドラッグも・・。

そして
18歳になるときに、
アーミッシュのコミュニティに帰るか
アーミッシュとは絶縁して世間で暮らすかを
自らが選びます。



ほとんどの子供たちは
アーミッシュであることを選ぶそうです。


世界の幸福度を調べる調査では
アーミッシュの人たちの幸福度は、
世界のトップランクの富豪たちの幸福度に匹敵している

という調査結果も出ています。


日常生活の小さなことに感謝し感動することが
一番幸せだということが理解できます。

hope-and-happiness-1024x418positivepsychologyprogram.com



2006年には
アーミッシュのコミュニティに外部から男が乱入し、
学校で生徒を銃殺する事件が起こってしまいました。

その時、
ある女生徒は
自ら犠牲になって小さな子供たちを守ったのです。


さらに
その銃殺されてしまった女生徒の両親とコミュニティは、
犯人を赦して、
犯人とその家族を葬儀に招待した件は、
全米で大きく報道されました。






このアーミッシュの人たちを
米国ノースウェスタン大学や東北大学などの研究グループが遺伝子調査を実施しています。

この調査では
インディアナ州バーンのアーミッシュのコミュニティーで暮らす住民177人を対象にしています。
年齢は、
18~85歳。

その結果
一部のアーミッシュの人たちに共通した遺伝子変異が見つかり
遺伝子変異がある人は
平均寿命が10年長いことが判明しました。




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amisheeetelegraph.co.uk

遺伝子検査の結果では
177人中43人に
SERPINE1遺伝子の変異が見つかりました。

このSERPINE1遺伝子変異がある人は
平均寿命が85歳と長く、
変異がない人の75歳と比べると
10年も長いことが確認されました。

さらに、
遺伝子変異がある人は、テロメアが10%長いこともわかりました。

テロメアは、
染色体末端を保護する役目をもっていて
細胞を若く保つ作用があります。


さらに
この遺伝子変異がある人は、
血管年齢も若く、糖尿病にもなりにくいことが明らかになりました。



研究者らは
これらの調査をさらに進めて
現代人にも遺伝子変異の結果を応用する薬剤を開発するとのことです。


でも
そんな薬剤を開発するよりも
アーミッシュのような生活スタイルの良い点を検証して
現代社会の生活に取り入れていくことの方が
大切だと思います。



いま
各地で
新しいタイプのコミュニティが生まれつつあります。


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