今日も
「光の魂たち 動物編」からの抜粋です。
ボノボ
という動物をご存知でしょうか?
霊長目ヒト科チンパンジー属のお猿さんです。

チンパンジーよりも小さいために、
昔はピグミーチンパンジーと呼ばれていました。
チンパンジーよりも直立二足歩行します。
コンゴ共和国にしかいない
とても貴重な霊長類です。
とても高い知能を持ち、
チンパンジーよりも知能が高いと言われています。
ただ、
内戦や生息地の減少、
食用のための捕獲などで、
生存を脅かされています。
現地では
「ブッシュミート」として食べられているのです。
この子の名前は、
「ロメラ」。
6歳のボノボです。
Venessa Woods/TheDoDo
ロメラは、
コンゴの市内で売られているのを
野生動物保護官によって発見されました。
ロメラの母親は、
すでに殺されて解体され、
食用肉として売られていました。
ロメラは、
保護された当時6歳でしたが、
「クワシオルコル」
と呼ばれる重度の栄養失調による発育不全のため、
食べられる部分が少なかったために、
食用肉にならずに
生きたまま売られていたのです。
クワシオルコルとは、
よくアフリカ飢餓難民の子供たちに見られる
細い手足と膨らんだお腹が特徴の栄養失調です。
ロメラは、
同世代のボノボよりも遥かに小さく、
体毛もほとんど生えていませんでした。
発見当時は
3歳くらいと考えられていました。
写真左側がロメラ。
写真右側は同世代のボノボです。
同世代と比べても、
かなりの栄養失調が明らかです。
Venessa Woods/TheDoDo
ロメラは、
幸運なことに「Lola Ya Bonobo」というボノボ救護センター
に保護されました。
国際連合環境計画では、
「Stolen Apes」という報告書を発行しています。
そこには
霊長類の虐殺の実態が書かれています。
だれでもダウンロードすることが出来ます。
United Nations Environment Program
1980年代には、
10万頭ほど生息していたボノボは、
最近では、
1万頭以下に激減しています。
このままでは近いうちに
地球上から姿を消すことが心配されています。
コンゴでは、
ボノボも
ゴリラと同じ様に捕まえて、
殺して、
食用肉として売ってしまうのです。
コンゴ盆地では、
年間100万トンという大量の野生動物の肉が
「ブッシュミート」
として売られています。
すべて貴重な野生動物たちですが
無差別に殺戮されてしまいます。
先ほどのロメラちゃんのように、
母はまず殺され、
残された赤ちゃんは
栄養失調や病気で死ぬか、
ペットとして売られるか、
咬みつかないよう歯を引き抜かれて成長してから殺して
ブッシュミートとして販売されます。
ロメラの話に戻ります。
保護施設に来たロメラのそばに、
2歳になる「ムワンダ」が寄り添いました。
通常、
保護施設に来たばかりの孤児たちは、
家族を目の前で惨殺され、
孤児自身も過酷な虐待を受け続けた例がほとんどで、
心に大きな傷を負っています。
ムワンダは、
施設に来たばかりで不安なロメラの痩せ細った足を優しく持ち上げると、
そっと
キスをしたそうです。
それからムワンダは、
ロメラに寄り添い、
優しく抱きしめ、
日中ずっと寄り添って座っていました。
ロメラも、
その骨と皮だけの細い腕をムワンダにまわしています。
Venessa Woods/TheDoDo
その後、
ロメラも自信を取り戻し、
新しく保護施設に入ってきた孤児のカータに寄り添ったりするようになりました。
そして、
なんと、
ロメラは
世界で初めて
保護施設から野生へ戻っていくボノボとなったのです。
孤児が野生に戻るのは、
とてもたいへんなこと。
通常であれば
母から学ぶ野生の智恵を、
孤児たちは受け継いでいないからです。
どれほどの勇気が必要なのでしょう、
どれほどの困難が待ち受けていることでしょうか。
しかも
ロメラは虚弱体質、
身体は決して丈夫ではありません。
ロメラは、
野生の中へと帰っていきました。
2年後に保護官は、
森の中で、
ロメラが彼女の赤ちゃんと共に元気でいる姿が目撃されました。
ロメラは
逞しく生きていた。
これはロメラにとっても、
保護施設にとっても、
とても大きな前進でした。
保護されたボノボの孤児が野生に戻れることを、
虚弱なロメラは、
その強い心で、
証明して見せたのです。
いまだに霊長類への大量殺戮、虐待は続いています。
孤児たちもたくさんいます。
ロメラは、
孤児たちにとって希望の星となりました。
Youtube
ロメラは、
とてもか弱い身体に、
とても強い心を持つボノボです。
心の強さがあれば、どんなことでも出来る。
ロメラの勇気と愛のある行動は、
私たちにたくさんのことを教えてくれます。

ロメラは、
勇気をもって野生に戻りました。
もし、自分だったら、出来るでしょうか?
私たちも人生の中で、
勇気を出さなければならない時が何度もあります。
限界という制限は、
私たち自身の心が勝手に創り出しているもの。
人は
日常生活のあらゆるもの、
あらゆることに限界を設定します。
そうすると楽だから。
でもそれは、
保護施設の中に自らを閉じ込めているようなものです。
限界を設定する習慣がついてしまうことが、
輪廻から抜け出せなくなる大きな一因になっているのです。
意識的に、勇気をもって
自分の創り出した限界を超えていきませんか?
日常のどんなことにも勇気を持って行動していくことの積み重ねが
世界を拡げ
視野を拡げ
輪廻転生から解脱していく力を養っていくことになります。
今日もありがとうございます。
もしロメラの話が面白かったら
ぽちっと
お願いいたします。

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「光の魂たち 動物編」からの抜粋です。
ボノボ
という動物をご存知でしょうか?
霊長目ヒト科チンパンジー属のお猿さんです。

チンパンジーよりも小さいために、
昔はピグミーチンパンジーと呼ばれていました。
チンパンジーよりも直立二足歩行します。
コンゴ共和国にしかいない
とても貴重な霊長類です。
とても高い知能を持ち、
チンパンジーよりも知能が高いと言われています。
ただ、
内戦や生息地の減少、
食用のための捕獲などで、
生存を脅かされています。
現地では
「ブッシュミート」として食べられているのです。
この子の名前は、
「ロメラ」。
6歳のボノボです。

ロメラは、
コンゴの市内で売られているのを
野生動物保護官によって発見されました。
ロメラの母親は、
すでに殺されて解体され、
食用肉として売られていました。
ロメラは、
保護された当時6歳でしたが、
「クワシオルコル」
と呼ばれる重度の栄養失調による発育不全のため、
食べられる部分が少なかったために、
食用肉にならずに
生きたまま売られていたのです。
クワシオルコルとは、
よくアフリカ飢餓難民の子供たちに見られる
細い手足と膨らんだお腹が特徴の栄養失調です。
ロメラは、
同世代のボノボよりも遥かに小さく、
体毛もほとんど生えていませんでした。
発見当時は
3歳くらいと考えられていました。
写真左側がロメラ。
写真右側は同世代のボノボです。
同世代と比べても、
かなりの栄養失調が明らかです。

ロメラは、
幸運なことに「Lola Ya Bonobo」というボノボ救護センター
に保護されました。
国際連合環境計画では、
「Stolen Apes」という報告書を発行しています。
そこには
霊長類の虐殺の実態が書かれています。
だれでもダウンロードすることが出来ます。

1980年代には、
10万頭ほど生息していたボノボは、
最近では、
1万頭以下に激減しています。
このままでは近いうちに
地球上から姿を消すことが心配されています。
コンゴでは、
ボノボも
ゴリラと同じ様に捕まえて、
殺して、
食用肉として売ってしまうのです。
コンゴ盆地では、
年間100万トンという大量の野生動物の肉が
「ブッシュミート」
として売られています。
すべて貴重な野生動物たちですが
無差別に殺戮されてしまいます。
先ほどのロメラちゃんのように、
母はまず殺され、
残された赤ちゃんは
栄養失調や病気で死ぬか、
ペットとして売られるか、
咬みつかないよう歯を引き抜かれて成長してから殺して
ブッシュミートとして販売されます。
ロメラの話に戻ります。
保護施設に来たロメラのそばに、
2歳になる「ムワンダ」が寄り添いました。
通常、
保護施設に来たばかりの孤児たちは、
家族を目の前で惨殺され、
孤児自身も過酷な虐待を受け続けた例がほとんどで、
心に大きな傷を負っています。
ムワンダは、
施設に来たばかりで不安なロメラの痩せ細った足を優しく持ち上げると、
そっと
キスをしたそうです。
それからムワンダは、
ロメラに寄り添い、
優しく抱きしめ、
日中ずっと寄り添って座っていました。
ロメラも、
その骨と皮だけの細い腕をムワンダにまわしています。

その後、
ロメラも自信を取り戻し、
新しく保護施設に入ってきた孤児のカータに寄り添ったりするようになりました。
そして、
なんと、
ロメラは
世界で初めて
保護施設から野生へ戻っていくボノボとなったのです。
孤児が野生に戻るのは、
とてもたいへんなこと。
通常であれば
母から学ぶ野生の智恵を、
孤児たちは受け継いでいないからです。
どれほどの勇気が必要なのでしょう、
どれほどの困難が待ち受けていることでしょうか。
しかも
ロメラは虚弱体質、
身体は決して丈夫ではありません。
ロメラは、
野生の中へと帰っていきました。
2年後に保護官は、
森の中で、
ロメラが彼女の赤ちゃんと共に元気でいる姿が目撃されました。
ロメラは
逞しく生きていた。
これはロメラにとっても、
保護施設にとっても、
とても大きな前進でした。
保護されたボノボの孤児が野生に戻れることを、
虚弱なロメラは、
その強い心で、
証明して見せたのです。
いまだに霊長類への大量殺戮、虐待は続いています。
孤児たちもたくさんいます。
ロメラは、
孤児たちにとって希望の星となりました。
Youtube
ロメラは、
とてもか弱い身体に、
とても強い心を持つボノボです。
心の強さがあれば、どんなことでも出来る。
ロメラの勇気と愛のある行動は、
私たちにたくさんのことを教えてくれます。

ロメラは、
勇気をもって野生に戻りました。
もし、自分だったら、出来るでしょうか?
私たちも人生の中で、
勇気を出さなければならない時が何度もあります。
限界という制限は、
私たち自身の心が勝手に創り出しているもの。
人は
日常生活のあらゆるもの、
あらゆることに限界を設定します。
そうすると楽だから。
でもそれは、
保護施設の中に自らを閉じ込めているようなものです。
限界を設定する習慣がついてしまうことが、
輪廻から抜け出せなくなる大きな一因になっているのです。
意識的に、勇気をもって
自分の創り出した限界を超えていきませんか?
日常のどんなことにも勇気を持って行動していくことの積み重ねが
世界を拡げ
視野を拡げ
輪廻転生から解脱していく力を養っていくことになります。
今日もありがとうございます。
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コメント
コメント一覧
昨年お話を聞かせて頂きましたが、また聞かせて頂き、気持ち新たに静かな感動に包まれています。
そして深く考えさせられました。
私たちは動物や植物、自然界からたくさんのことを気づかせて頂き、学ばせて頂いていますね。
愛、慈愛、思いやり、信頼、勇気、そして、強くて優しいこころ・・・
肉食、多食、飽食。
様々な問題や事情がありますが、やはり少しからでも、できる範囲からでも、食を正すことから始めてみる。
食を正せば、言葉も行動も、運命さえも変わる。
江戸時代の観相学の大家、水野南北の言葉を思いました。
自分の創り出した限界を超えていきませんか?』
この問いかけに、今の自分を見つけました。
目覚めかけていたのに、また眠ってしまうところだったのかも知れません。
意識を何処に合わせ、どう意図するのか?
預けてしまっていた大切なものを、元あった所に返すみたいに。
ロメラちゃん、先生、みなさん、ありがとうございます。
「限界を設定する習慣がついてしまうことが、
輪廻から抜け出せなくなる大きな一因になっているのです」
これは、はっ!!と驚きでした。
自分としては、悪いことをしなければ、そして人にも優しくすればカルマを積むことはないかと思っていたのですが。
勝手に限界を設けて、できない理由を並べてのうのうと生きることでも
カルマに自らが捕らえられてしまうのですね。
自分にも無限の可能性があるのにそれを、自ら蓋をして生きることはこの生を
無駄にしてしまうこと。。大きな気づきでした。
もっと積極的に勇気をもって善きことを実践していきます。