この葉っぱ

タラヨウの木の葉です。


IMG_0028

タラヨウ(多羅葉)は
モチノキ科モチノキ属の常緑高木。

そのタラヨウの葉は
肉厚で長さ20cmほどあります。

この葉の特徴は
葉の裏面に字が書けること。

タラヨウの葉の裏面に字を書いて送れることにヒントを得て
「葉書(ハガキ)」というものが誕生したとの説もあります。


実際に
戦国時代の情報のやり取りには
このタラヨウの葉の裏に書いた文章を利用したという記録が残されています。


そのため
タラヨウの木は
郵便局の木として
東京中央郵便局の前などにも
シンボルツリーとして植樹されています。


また占いなどにも利用されたため
神社などにもよく植樹されています。

IMG_0029


タラヨウの名は
「インドのターラ(多羅)のような木」
という意味に由来します。


古代のインドでは
ブッダの教えを口伝という形で
代々伝えられていました。

しかしながら
正確さを維持したまま、より多くの人に広めていくということになり、
ターラの木の葉の裏に文字で残すということが始まりました。

ターラの木の葉は
大きく、書物のように利用できました。
インドの人たちは
この葉を細い針で傷をつけて文字として、
そこに黒い色素を流し
ふき取ると
文字だけが染色される
という手法をとりました。

ブッダの教えを記した葉は、
貝葉経(ばいようきょう)
と呼ばれるようになっていきました。




ちなみに
このタラヨウの葉で書いた葉書は
切手を貼れば
定形外郵便物の「葉書」として利用できます。


年賀状を止めていく傾向も
加速状態になってきました。


いまは
何でも電子化の時代ですが
手をかけて心をこめた文章のやり取りもいいものです。


デジタルのメッセージからは
書き手の心が読み取りにくく
メッセージの文面そのものだけから
文字通りに解釈して、
書き手の意思を判断する傾向があります。


でも
書き手の心境によっては
相手との駆け引きを考えて
書いた文面の内容とは
全く別の思いを持っていることもあるのです。



直筆では
そのような隠された思いも
心を寄せ合う間柄であれば
伝わることでしょう。





現代科学の複製技術はとても発達していますが、
それでも
原画と複製品では
その評価額には雲泥の差があります。



「神の手紙」
と呼ばれるようになったアインシュタイン直筆のたった一通の手紙が、
3億円ほどで落札されたのも
直筆に込められたエネルギーを直感的に感じることができるということを
無意識領域では理解しているからです。



これからは
デジタルのSNSでも
デジタル手書きが流行ってくるのでしょうか。














今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければクリックお願いします。

人気ブログランキング